リクルートの研究機関・就職みらい研究所は、「就職プロセス調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要は以下のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2024年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2024」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生3219人(内訳:大学生2476人、大学院生743人)
- 有効回答数:大学生1007人、大学院生357人
- 調査実施期間:2023年3月1日~3月6日
調査の結果については、同社は以下のように述べている。
内定取得者のうち8割弱の学生が就職活動を継続。今後、選考辞退・内定辞退が増える可能性が高い
3月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は、30.3%(+7.7ポイント)と、現在の就職活動スケジュールとなった2017年卒以降、過去最高となった。
内定率を文理別で見ると、「文系」が28.2%(+7.2ポイント)、「理系」が35.3%(+9.3ポイント)で、特に「理系」は2月1日時点から15.0ポイント増加し高い数値となった。地域別では、「関東」「中部」「近畿」が30%を超えているが、「その他地域」は15.4%と差がみられる。
各プロセスの活動詳細のうち「最終面接を受けた」を見ると、2月中の活動実施量は平均1.59社(-0.3社)だったが、活動実施率は28.7%(+10.5ポイント)だった。前年と比べてより多くの学生が最終面接を経験したことで、内定率の高さにつながったと考えられる。
一方で、就職活動実施率は全体が88.2%、そのうち内定取得者が77.9%となっており、内定を取得した学生の多くが就職活動を継続していることが分かる。今後、より志望度の高い企業から内定を得ることで、選考辞退・内定辞退が増加すると考えられる。
なお、同調査の詳細データは、同社のWebサイトで確認できる。
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