コーチ・エィは、「目標達成に向けた上司からのフィードバックの頻度」に関するアンケート調査を行った。
調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:従業員数100名以上の組織で働くビジネスパーソン506名のうち、「上司はいない」と回答した人を除く424名
- 調査時期:2022年12月
上司から目標達成に向けたフィードバックを受ける頻度は年に数回以下が最多
目標に向けたフィードバックの頻度は、約半数の人が「年に数回程度」または「受けていない」と回答した。会社で定められた目標面談など以外に、フィードバックの機会がないことが考えられる。また、約5人に1人は、目標を立てた後に目標達成に向けたフィードバックを受けていないことが分かった。
フィードバックの頻度が「自分の目標と組織の目標とのつながり」の理解に影響
週に1回以上フィードバックを受けている人のうち半数が「自分の目標と組織の目標とのつながりを理解している」と回答。一方で、フィードバックを受ける頻度が月に1回以上になると、その割合は35%に減少した。さらに、年に数回程度になると2割以下になっている。
この結果を受け、同社は次のようにコメントしている。
「今回は、上記のほかにも以下の項目について、目標達成に向けた上司からのフィードバックの頻度との関係を調査しました。その結果、フィードバックの頻度が高いほど、次の全ての項目について『あてはまる』と回答した人の割合が高いことが明らかになりました。
- 毎日前向きに仕事に取り組めている
- 自分から積極的に目標を立てて行動をおこしている
- よい仕事をしていく自信がある
- 仕事を通して自分の成長を実感している
- 会社のビジョンに共感している
- 「会社を成長させたい」と思っている
しかし残念ながら、現在よりもフィードバックの頻度を増やしたい人は14%にとどまることも今回の調査で明らかになっています。6割以上の人が現状維持もしくは現在よりも頻度を減らしてほしいと回答しました。さらに、フィードバックは必要ないと考える人も23%を占めます。
その理由は定かではありませんが、フィードバックの活用にさらなる工夫が求められていると言えるでしょう」
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