学情は、企業・団体の人事担当者を対象に「2024年卒採用」についてインターネットアンケートを実施した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年4月24日~4月28日
- 調査対象:企業・団体の人事担当者
- 有効回答数:529社
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
2024年卒採用が「難しい」と回答した企業が8割以上
2024年卒採用について、「難しい」と回答した企業が47.3%となった。「やや難しい」の34.2%を合わせると、8割以上の企業が「採用難易度が高い」と感じていることが分かる。
コメントでは「プレエントリー数も、選考参加者数も、前年より大きく減っている」「昨年と同じ時期に採用広報を開始したら、母集団が昨年の半数にも満たない。早期化を実感している」「3月の広報解禁時には、企業探しを終えている学生が多く、母集団形成ができていない」「既に複数の内々定を持っている学生が多く、内々定を出しても承諾に至らない」など、売り手市場や早期化を指摘する声があった。
また、「コロナ禍でリアル開催イベントの出展を見合わせていたのでノウハウがなく、いざリアルの場で母集団形成をしようと思っても効果的にアピールできていない」「ここ数年オンライン選考が大半だったので、リアル面接で学生をグリップするスキルが低下している」といったコメントもあった。
半数以上が「20代通年採用」を実施
2024年卒採用の難易度が高いことを受け、既卒や第二新卒など20代を対象にした「20代通年採用」の実施について質問した。「既に実施している」と回答した企業は50.1%となった。また、23.2%の企業が「検討している」と回答。新卒採用の難易度が高くなっていることを受け、20代通年採用の導入に踏み切る企業や、導入を検討する企業が多いことが分かる。