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【認定Java Silver】staticメンバを理解する


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staticメンバはどこで使うのか

ここまでに説明したとおり、インスタンスごとに持つ必要があるメンバであればインスタンスメンバを利用し、クラスで共通して持てばよいメンバであればstaticメンバを使用します。

例えば、あるクラスについてインスタンス化された数をカウントしたい場合には、static変数として数を格納する変数を用意します(コンストラクタ内で1足す)。また、読み取り専用で使用するpublic final(定数)なデータは、staticとするのもよいかもしれません。読み取り専用であれば、インスタンスごとに用意する必要はなく、クラス単位で1つあれば十分だからです。メモリの無駄使いも防げます。

あくまでクラス設計によりますが、メンバの用途に着目し、staticとインスタンスを使い分けましょう。

インスタンスメンバとstaticメンバのクラス内でのアクセス

前述のサンプルSample2.javaでは、Sample1クラスで定義したインスタンスメンバとstaticメンバに、異なるクラスであるSample2クラスからアクセスする方法を確認しました。では、クラス内でのアクセスはどうなるでしょうか?

Sample1クラスでは、クラス内でstaticメソッドからstatic変数にアクセスし、インスタンスメソッドからインスタンス変数にアクセスしていました。ここではそれら以外の組み合わせを確認します。

メンバ間のアクセスには、次のルールがあります。

  • クラス内で定義したインスタンスメンバは、クラス内で定義したstaticメンバに直接アクセスできる
  • クラス内で定義したstaticメンバは、クラス内で定義したインスタンスメンバに直接アクセスすることはできない

このルールをサンプルSample3.javaで確認してみましょう。このサンプルはmain()メソッドを定義していないので、コンパイルに成功することだけを確認します。

■Sample3.java
class Sample3 {
  int instanceVal;             //インスタンス変数
  static int staticVal;        //static変数

  int methodA() { return instanceVal; }           //① OK
  int methodB() { return staticVal; }             //② OK
  //static int methodC() { return instanceVal; }  //③ NG
  static int methodD() { return staticVal; }      //④ OK
  static int methodE() {                          //⑤ OK
    Sample3 obj = new Sample3();  
    return obj.instanceVal;    
  }
}
  • ① インスタンスメソッド → インスタンス変数なので問題ない
  • ② インスタンスメソッド → static変数なので問題ない
  • ③ staticメソッド → インスタンス変数なのでコメント(//)をはずすとコンパイルエラーとなる
  • ④ staticメソッド → static変数なので問題ない
  • ⑤ staticメソッド → インスタンス変数だが、③のように直接ではなく、インスタンス化してからアクセスしているので問題ない。クラスの中で自分をインスタンス化することも問題ない

繰り返しになりますが、インスタンスメンバの呼び出しは、どのインスタンスに対して行うのかを明示する必要があるため、「参照変数名.インスタンスメンバ」と記述する必要があります。これは、呼び出し側のクラスと呼び出される側のクラスが別であり、当然、確保される領域も別だからです。

同じクラス内にインスタンスメンバとstaticメンバを定義した場合、実行時には別の領域に確保されます。したがって、同様の考え方から、Sample3クラスの③の呼び出しはコンパイルエラーとなりますが、⑤のように、自分自身(Sample3クラス)をインスタンス化し、参照変数名を使用することで呼び出しが可能となります。1つのクラス内でインスタンスメンバとstaticメンバが混在している場合は、アクセス方法に注意してください(図3)。

図3.メンバ間のアクセス
図3.メンバ間のアクセス

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この記事の著者

山本道子(ヤマモト ミチコ)

2004年Sun Microsystems社を退職後、有限会社Rayを設立し、システム開発、インストラクタ、執筆業などを手がける。著書に『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8』『同Silver SE 8』『同Gold SE 8』のほか、『SUN教科書 Webコンポーネントディベロッパ(SJC-WC)』、『携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック』、『Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集』(共著)、監訳書に『SUN教科書 Javaプログラマ(SJC-P)5.0・6.0 両対応』(いずれも翔泳社刊)などがある。月刊誌『日経Linux』(日経BP社刊)でLPIC対策記事を連載。日々の楽しみは晩酌、好きな言葉は表面張力。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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