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あともう一言:なぜmain()メソッドにstaticを付けるのか
Java言語の勉強を始めた筆者の若かりしころ、main()メソッドになぜstaticを付けるのか不思議でした。先輩に聞いても「仕様だから」という返事。でも、staticをしっかり理解したときに納得できました。
理由は、Java実行環境(JVM)はクラスを実行するとき、そのクラスを自動的にはインスタンス化しないためです。Java実行環境が最初に実行するmain()メソッドは、インスタンス化なしにアクセスできるstaticメソッドでなければなりません。
例えば、main()メソッドを持つTestクラスをコンパイル後、java Testコマンドで実行すると、Java実行環境はTest.main()というstaticメソッドを最初に呼び出そうとします。ここでmain()メソッドが非staticメンバだと、最初に実行すべきメソッドにアクセスできず、プログラムは動き出せません(エラーになります)。
main()メソッドのアクセス修飾子、戻り値、引数リストは、Java言語の仕様で決められています。この仕様に従う必要がある理由をまとめておきます。
| public |
どこからでも呼び出せる → main()メソッドはJava実行環境が呼び出すため、パッケージが異なってもアクセスできなくてはいけない |
|---|---|
| void | Java実行環境に返す戻り値はない |
| main |
javaコマンド実行時は、Java実行環境がクラス名.main()と呼び出す仕様になっており、名前を合わせる必要がある |
| String[] args |
もし、実行時にコマンドライン引数があれば、String型の配列でJava実行環境がプログラムへ渡す仕様になっている |
次回は「オーバーロードとオーバーライド」を取り上げます。お楽しみに。
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山本道子(ヤマモト ミチコ)
2004年Sun Microsystems社を退職後、有限会社Rayを設立し、システム開発、インストラクタ、執筆業などを手がける。
著書に『オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Bronze SE 7/8』『同Silver SE 8』『同Gold SE 8』のほか、『SUN教科書 Webコンポーネントディベロッパ(SJC-WC)』、『携帯OS教科書 Androidアプリケーション技術者ベーシック』、『Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集』(共著)、監訳書に『SUN教科書 Javaプログラマ(SJC-P)5.0・6.0 両対応』(いずれも翔泳社刊)などがある。月刊誌『日経Linux』(日経BP社刊)でLPIC対策記事を連載。
日々の楽しみは晩酌、好きな言葉は表面張力。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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