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クラウド時代を生き抜くためのIT資格を考える | 第2回

資格を取得するといいことって何? なぜ資格取得を目指すの?

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 「そういえば学生時代、先生が『人生は一生勉強です!!』的なことを言っていたな」。ふと思い出し、それが身にしみる今日このごろです。「Cloud時代を生き抜くための IT資格を考える」なんてコラムを書き出したせいかもしれませんが(笑)。私はエンジニアの一人として、これまでいくつもIT資格を取得してきました。今回はそれを振り返り、「取得したことでよかったことって、何だろう」と改めて考えてみました。

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動機はいろいろでしたね

資格を習得するには、それなりのお金や時間、そして何より努力が必要ですよね! なぜあなたは、資格取得を目指すのですか? 就職や転職の優位性を得るためですか? それとも、企業におけるコンピテンシーのためですか? 中には、単純に資格マニアなんていう方もいるかもしれません。

目的はそれぞれだと思いますが、どなたも「取得すると、きっと何か必ずよいことがあるはず!」と何らかの期待があって資格取得を目指していた、もしくは、目指しているのではないでしょうか。

私自身のことを振り返ってみても、学生時代から現在に至るまで、やっぱり、心のどこかで何かを期待して資格取得をしてきたように思います。大学生のころは就職活動で企業へのアピールのために資格を取得しましたし、就職してからも、いくつかのITベンダを経て現在に至るプロセスの中で、様々な資格を取得してきました。転職を見据えて、自腹を切ってでも取得したいと思った資格もありますし、社内アピールや顧客に対する面目のために自社製品の資格も取得してきました。中には、よくわからないけど会社から半ば強制的に取得させられたものもあります。

「もっともっと」という欲が湧くんです

そのようにして数多く取得してきた資格ですが、それが私にどんな利をもたらしてくれたのかと振り返ってみると、思い当たることが2つありました。

最初に思い当たったのは「知識を蓄積することの動機付け」です。私はかなりの勉強嫌いの怠けもので、学生時代から試験1週間前にならないと本気が出せませんでした。できれば面倒なことはなるべく避けて通りたいタイプで、それは社会人になっても変わりません。

そんな私にとって、資格取得という目標は、勉強の動機付けとして絶大な効果がありました。会社から強制的に取得させられたもの、自分の興味から取得したもの、どちらにしても、資格取得のためにはそれなりの勉強や検証をせざるを得ません。追い込まれないと本気が出せない私にとって、資格取得は私を学ぶ方向へ上手に追い込んでくれる手段となりました。

また、「資格を取得したら周りが褒めてくれて、もう1つ上の資格を目指したくなった」という効果もありました。褒められれば誰でも嬉しいものですよね。5合目まで登ったことを褒められたら、次は8合目を目指したくなり、最終的に「頂上までたどり着きたい」という心理も働きます(褒められることの中には会社からの報奨金なども含まれますが)。

そもそも人には認知欲求のようなものがあり、それが満たされると、もっともっと上を目指そうと努力し続けるのではないでしょうか。そういう意味では、資格は人を成長させる動機付けに絶大な力を持っていると、私は考えます。

もう1つ思い当たったことは「ITエンジニアとしての成長」です。資格試験には、日々の業務では触れないことも出題されるため、それなりの勉強が必要でした。それが、現場経験だけでは得ることができなかったであろう、幅広い知識や視野を私にもたらしてくれました。そこから、「もしかしたら、資格が私をITエンジニアとしてここまで成長させてきてくれたのかな」と思うわけです。

そのほか、一般に資格が取得者に与える利といえば、「社内外に対する信頼の証」です。資格は、就職にも転職にも役に立ちますし、顧客や取引先からの信頼度も変わってくるはずです。また、ベンダ試験の中には、企業間のパートナーシップのために取得が必要(コンピテンシープログラム)な場合もあります。この場合には、資格の取得がダイレクトに業務に利益をもたらしたといえます。社内での昇給や昇進をアピールする具体的な材料にもなるでしょう。

クラウド時代は専門外・業務領域外の資格を目指そう

では、クラウド時代のITエンジニアにとって、本当に恩恵のある資格をどのように考えればよいのでしょうか? 前回、来たるクラウド時代のエンジニアに求められるものは、ITを取り巻くすべてのコンポーネントの知識を包括的に広く深く持っていることだといいました。ITエンジニアとして、ずっと旬であり続けるためには、資格取得にもマインドセットを変えて臨むことが必要だと思います。

クラウドが普及していくと、オンプレミス環境とクラウドとの連携が不可欠となります。これを「ハイブリット・クラウド」といいますが、そこからもう一歩進んだクラウドの世界として「ユニファイド・ハイブリッド・クラウド」があります。直訳すれば「1つになったハイブリットクラウド」ということですが、オンプレミスとクラウドという別々の環境をつなぐのではなく、両者の境目がなくなって論理的に1つになります。

ユニファイド・ハイブリッド・クラウドの世界では、ネットワークエンジニアがネットワークだけの知識では通用しなくなり、アプリケーションエンジニアがアプリケーションだけの知識では通用しなくなります。あらゆるITコンポーネントの知識を持ち、リソースを抽象的にプールする仕組みを理解していることが、プロといえる(仕事をもらえる)エンジニアの条件になるでしょう。

こうした時代でも活躍するために、私はみなさんへこれまで経験してこなかった分野・技術の資格にチャレンジすることを提案したいと思います。「サーバー管理者がネットワークセキュリティ系の資格にチャレンジする」「ネットワークエンジニアがサーバー仮想化系の資格にチャレンジする」「アプリケーションエンジニアが各種インフラストラクチャ系の資格にチャレンジする」などです。これまで、担当パートのコンポーネントのみにフォーカスしてきた姿勢から、少し視野を広げて学ぶことがこれから大切だからです。

幅の広さが強みになるから

資格取得が学ぶことの動機付けとなる方は、私に限らず大勢いらっしゃると思います。何をどのように学ぶのかを迷ったときには、何か1つ資格を選び、学びを始めてみてください。資格試験のガイドラインが、学ぶべき事項を教えてくれるはずです。そして、取得した資格の種類はエンジニアとして幅を表しますから、クラウド時代を支えるITエンジニアとして、資格は社内外への大きなアピールとなるでしょう。

資格はあなた自身のIT知識レベルを表すバロメータです。自分の力で勝ち取った資格は、必ずあなたの助けとなり、何らかの恩恵をもたらしてくれるはずです。ぜひ、果敢に挑んでくださいね。

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この記事の著者

徳重 華奈子(ヴイエムウェア株式会社)(トクシゲ カナコ)

2006年ヴイエムウェア株式会社入社。IT教育のスペシャリストとして、クラウドエンジニアの教育を担当、年間数百人の認定資格者を輩出。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/49 2016/01/19 14:00

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