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「転職人気企業ランキング2023」を発表、1位は4年連続でトヨタ自動車 2位グーグルとの差を広げる—doda

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 パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda」は、「転職人気企業ランキング2023」を発表した。ランキングの抜粋と、dodaの解説は次のとおり。

4年連続1位の「トヨタ自動車」は人気が加速し1位の区分も増加

 2023年の転職人気企業のTOP3は、2020年から4年連続で「トヨタ自動車」(1位)、「グーグル」(2位)、「ソニー」(3位)という結果になった。

 なかでも、1位の「トヨタ自動車」は、その人気の高さに拍車がかかっており、総合ランキングだけではなく、「業種別 メーカー(機械・電気)」「職種別 営業系」など17の調査区分で前年同様1位をキープ。さらに「職種別 事務・アシスタント系」と「年代別 30代」の区分でも「グーグル」を抜いて1位になった。投票ポイントを見ても、前回は1位「トヨタ自動車」と2位「グーグル」で差は600ポイントほどであったが、今回は1591ポイントと差が広がった。

 「トヨタ自動車」について、「社風が良さそう」「社員の満足度が高いイメージ」といった声が多く見られた。自社メディア「トヨタイムズ」などで自社の取り組みを積極的に発信している影響か企業イメージも良く、ポイントアップの要因になっていると考えられる。

「ファーストリテイリング」など賃上げを行った企業の人気が高まる

 「ファーストリテイリング」は、前年の48位から11位へと大幅に順位アップ。初任給の引き上げを含む、最大40%の給与アップのニュースに好感が持たれたようだ。「初任給が高くなったと最近話題だから」「物価上昇の中、給与の引き上げが話題になったから」「賃上げで給料が良さそうだし、はたらきやすそう」など、給与水準に関するコメントが多く寄せられた。

 また、34位から24位へと大きく順位を上げた「オリエンタルランド」も、4月からパートやアルバイトを含む社員の給料を平均で約7%引き上げて話題になった。さらに、「任天堂」(9位)も、2023年4月から全社員の基本給と初任給を一律10%引き上げたことがニュースになっている。

 このように、2023年の転職人気企業ランキングでは、賃上げに取り組んだ企業への人気がうかがえる結果となった。

[画像クリックで拡大表示]

 なお、「任天堂」は、前回調査の13位から順位を上げてTOP10入りした。2019年には30位だった同社は、コロナ禍の2020年に15位にランクイン。その後も15位以内を4年連続でキープし続けている(2020年:15位、2021年:7位、2022年:13位、2023年:9位)。

 同社には「ゲームが好きだから」という投票コメントが多く寄せられた。ゲームは、巣ごもり消費の1つであったため、コロナ禍でより身近になった人が増え、支持につながった可能性が考えられる。他にも、「福利厚生が良い」「日本のゲーム産業のトップ企業で、顧客を大事にする姿勢に好感が持てる」「企業価値が高いだけでなく、安定性もあって離職率が低そうだから」というコメントが寄せられたことから、企業イメージや企業方針が高評価を得ており、それがランキング上位をキープしている要因の1つだと推測される。

 また、「パナソニック」(5位)、「本田技研工業(Honda)」(15位)など、歴史的に名経営者と呼ばれる社長が率いてきた企業の人気も安定しており、経営理念や経営方針への共感や将来性についてのコメントが多数集まった。

大規模プロジェクトへの関心から複数の建設会社が順位アップ

 30位以降では、「鹿島建設」(139位→65位)、「大林組」(156位→67位)、「清水建設」(177位→76位)、「日建設計」(圏外→286位)と、複数の建設会社が前回より順位を上げている。これは、時間外労働の上限規制適用を2024年に控え、建設業界の働き方が変わりつつあることや、2025年に開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)、2027年に開業予定のリニア中央新幹線をはじめとした大規模プロジェクトにも関心が集まっていることが関係していると考えられる。投票コメントでも、「インフラ整備に興味がある」「大規模な工事を扱うから」「未来に残る仕事だから」など、仕事のスケールの大きさに魅力を感じる声が多く見られた。

 さらに、今回の調査では前回圏外だった71社が新たにTOP300にランクイン。圏外からランクインした企業は、鉄道業界からは、「小田急電鉄」(173位)、「京阪電気鉄道」(210位)、「近畿日本鉄道」(258位)、「北海道旅客鉄道(JR北海道)」(267位)、「東急電鉄」(286位)の5社。旅行業界からは、「日本旅行」(275位)がランクインした。

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