学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、「内定式」に関してインターネットアンケートを実施した。
内定式を「コロナ前と同規模」でリアルで実施する企業が8割以上
2024年4月入社の「内定式」の実施形式を聞いたところ、「リアルで実施(コロナ前と同規模)」が81.5%で最多となった。昨年から43.5ポイント増加している。
その他の回答は、「リアルで実施(コロナ前より規模を縮小)」(9.7%)、「オンラインとリアルを組み合わせて実施」(3.8%)、「オンラインで実施」(5.0%)であった。多くの企業が「コロナ前と同規模」で内定式を実施することが分かる。
寄せられたコメントは次のとおり。
- リアルの開催のほうが、学生の記憶に残ると思う
- 学生にとって、記念となる節目なのでリアルで開催したい
- コロナ禍で学生生活を過ごしてきた世代だからこそ、リアルで実施する
- コロナ禍で飲み会の機会が少なかったと思うので、懇親会は飲み会ではなく昼食会として実施する
- 今年は内定式だけでなく、懇親会での交流も実施予定
- 内定者同士で顔を合わせる機会を持ってほしい
- 採用の早期化により、内々定を出してから期間があいているので、あらためて入社への意欲を高めてほしい
- コロナ禍ではオンラインで実施していたが、リアルのほうが、満足度が高いことが分かった
- 現場の社員との座談会なども用意し、入社のイメージを持ってほしい
- 選考はオンラインも併用したので、内定式は会社に訪問する機会を設けるためにもリアルで実施する
- 現段階までの内定者同士の交流がオンラインだったため、内定式ではリアルで交流してほしい
- 内定辞退が増えているので、社員との交流など、入社後をイメージできるコンテンツを充実させて実施予定
「10月2日」に実施する企業が6割以上
内定式の実施日は、「10月2日(月)」が66.7%で最多。「土日は避けて実施する」「多くの企業が2日に実施すると思うので、同じタイミングで実施する」「他社と同じ日に実施しないと、自社以外の内定式にも参加できることになる。内定式後の辞退が生じる可能性がある」といった声があった。
また、「10月1日(日)」と回答した企業は4.7%で、「遠方から参加する学生もいるので、土日に開催したほうが参加しやすいと思う」「学業優先のため、平日ではなく日曜日の開催にした」などの声が寄せられた。
そして、「10月中に実施(1日・2日以外)」と回答した企業は19.8%、「11月以降に実施」と回答した企業は8.8%となった。「内定辞退があり、内定者がそろっていない」「採用活動を継続しているので、年内に実施できるように調整している」といったコメントがあった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2023年9月7日~9月13日
- 調査対象:企業・団体の人事担当者(内定式を実施する企業が回答)
- 有効回答数:444社
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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