パーソルホールディングスは、全国の男女1100人に対して「男性育休に関する本音調査」を実施した。
男性の4人に3人が「育児に積極的に参加したい」
男性に対して、「育児に積極的に参加したいと思いますか?」と聞いたところ、76.3%が「育児に参加したい」と回答した。
次に、男女に対して、「あなたは育児や家事に対してどのように取り組みますか?」と質問した。「どちらかというとパートナーの指示を待つ」「パートナーの指示を待つ」を選んだ男性は23.1%となり、女性の4.9%と大きな差が見られた。
男性育休の適切な期間は一般論と現実に差
男性育休を取得するのに適切な期間を質問したところ、一般論として「1ヵ月以上」と答えた男性は67.9%であったが、実際に1ヵ月以上取得すると回答した割合は50.0%であった。一方、女性の回答は、一般論と自身のパートナーが取得する場合で差はほとんど見られなかった。
男性の長期育休取得に関する懸念は「会社への罪悪感」
育休を「取らない(取るつもりがない)」「1ヵ月未満」を選んだ男性に理由を聞くと、「勤務先の人員が不足している(代替人員の不足)」が21.4%、「上司や同僚に迷惑をかけたくない」が19.2%となった。育休取得に対して会社への遠慮や罪悪感があることが分かる。
女性では、「育休中のパートナーの役割がよくわからない」(22.2%)が最多となった。
男性の約8割が育児や家事に関する研修に参加したい
育児および家事に関するセミナーや研修があれば参加したいかと聞いたところ、男性は約8割、女性は約7割が参加を希望した。内容に関して、「育児に必要な知識の教育」「効率よくお互い家事分担ができるための心得」「子どもの成長に合わせた食事の準備などについて学べる研修」を希望するコメントが寄せられたという。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 対象者:「現在子どもがいる」「現在子どもはいないが、将来子どもを望んでいる」と回答した20歳~59歳の働く男女
- サンプル数:1100人(男女各550人)
- 居住地:全国
- 調査方法:インターネット調査
- 実施日:2023年11月6日~9日
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