リクルートマネジメントソリューションズは、働く人々の意識・特性を多角的に捉えるプロジェクトを発足し、「一般社員の会社・職場・仕事に関する意識調査」を実施。今回は、70代以降に働くことについての分析結果を発表した。
70代以降も働きたい人は全体の14.2%
「あなたは何歳まで働きたいと思いますか」という問いかけに対し、70歳以上と回答した人は全体の14.2%であった。
回答を年齢別に見ると、最も若い20~24歳では、70歳以上まで働きたい人はわずか8.2%であった。70代で働くことがより現実的に感じられると予想される55~59歳でも16.7%となっている。さらに、55~59歳の人は「65~69歳まで働きたい人」(30.7%)を加えても過半数に届かず、全年代の傾向として、70代以降に働きたいと思う人は少数派であることが分かる。
40代前半で70代以降も働きたい人は「今の仕事を通じて成長できている」
40~50代の仕事や会社に対する認識についての質問をもとに、70代以降も働きたい人とそうでない人の違いを分析した。結果は次のとおり。
- 40代前半(40~44歳)で70代以降も働きたいと考えている人の認識の特徴
-
- 今の仕事を通じて成長できている
- 各部門に、経営資源(ヒト・モノ・カネ)が適切に配分されている
- 各部門が、顧客への提供価値を高めるために積極的に協力し合っている
- 従業員が必要な能力やスキルを身につけるための、制度や仕組みが整っている
- 40代後半(45~49歳)で70代以降も働きたいと考えている人の認識の特徴
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- 今の仕事は会社や職場の成長・発展につながると思う
- 今の仕事は顧客や社会に価値を提供することにつながると思う
- 50代前半(50~54歳)で70代以降も働きたいと考えている人の認識の特徴
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- 今の年収に満足している
- 従業員が必要な能力やスキルを身につけるための、制度や仕組みが整っている
- 50代後半(55~59歳)で70代以降も働きたいと考えている人の認識の特徴
-
- 今の仕事は会社や職場の成長・発展につながると思う
- この会社の理念やビジョンに共感している
- 従業員が必要な能力やスキルを身につけるための、制度や仕組みが整っている
詳しいレポートはリクルートマネジメントソリューションズのサイトで確認できる。
なお、同調査の概要は次図のとおり。
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