アジャイルHRは、東京大学大学院医学系研究科の社会連携講座「デジタルメンタルヘルス講座」に参加し、エンゲージメントサーベイのデータ分析手法について共同研究を行い、その研究成果を発表した。
同共同研究では、同社とインテージが共同開発したエンゲージメントサーベイ(A&Iエンゲージメント標準調査)の設問項目の信頼性、妥当性の検証を行い、課題判別のためのスコアの判定基準の設定や、統計手法とデジタル技術を応用した分析アルゴリズムを構築。エンゲージメントサーベイを単に人的資本情報として開示するだけではなく、従業員エンゲージメント向上に向けた継続的改善のための信頼性の高いバロメーターとして活用することを目指したという。
共同研究の概要は以下のとおり。
目的
- エンゲージメントサーベイにおいて、統計手法とデジタル技術を用いたアルゴリズムを構築。データ分析の技法を確立するとともに、研究の成果をレポート作成システムに実装する
期間
- 2023年6月~2024年3月
研究の成果
- 従業員エンゲージメントに関する理論モデルを構築し、このモデルに従って各要素を測定できるA&Iエンゲージメント標準調査票を開発。理論モデルの適切さ、測定の信頼性・妥当性(測定精度)をデータから検証(同内容は2024年5月の第97回日本産業衛生学会にて発表予定)
- 統計手法とデジタル技術を応用した分析アルゴリズムを構築
- 分析アルゴリズムを実装したレポート作成システムを構築(2024年内にA&Iエンゲージメント標準調査に実装予定)
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