リーディングマークは、同社の組織心理研究所 所長の佐藤映氏が、産業・組織心理学会第38回大会にて「職場のウェルビーイング調査票の開発と組織臨床上の留意点の検討」について口頭発表を行ったと発表した。
発表内容の概要は次のとおり。
ウェルビーイングの構成要素を「仕事内容満足」「職場満足」「人間関係満足」「業務負担の適切性」の4つとし、それらが変化することで、「心身の状態」や「会社への愛着(従業員エンゲージメント)」「仕事への活力(ワークエンゲージメント)」の2つのエンゲージメントが連動して変化することを確認した。
とくに、「仕事内容満足」は2つのエンゲージメントを高めることが分かった。加えて、「人間関係満足」は「会社への愛着」に、「業務負担の適切性」は「心身の状態」にそれぞれ強い影響があることが明らかになった。
また、このようなサーベイやストレスチェックは、測定するだけではなく、結果を従業員にフィードバックし、エンゲージメントの改善を目指すことが重要だという。同研究では、測定した結果をどう現場実践につなげていくかという視点を含めて考察している。
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