triは、従業員数100名以下の会社経営者を対象に「従業員の育成・定着」に関する実態調査を実施した。
中小企業経営者の7割が「会社の成長・拡大」を目指している
会社を成長・拡大させていきたいと考えているかと聞いたところ、「はい」が73.9%と過半数を上回る結果となった。
経営課題の1位は「売上・利益の伸長」
会社経営をするうえで、現在課題に感じていることを聞いたところ、1位は「売上・利益の伸長」で53.6%となった。次いで、2位は「人材育成・定着」で33.6%、3位は「人材採用」で26.6%と続いた。会社を維持・成長・拡大するうえで必要不可欠な「売上・利益」と「人」に関するものが、課題の上位に挙げられた。
7割が「従業員の育成・定着を目的とした施策」を講じられていない
従業員の育成・定着のための施策を行っているかと聞いたところ、「いいえ」が7割を占める結果となった。
従業員の育成・定着を目的とした施策、「社内レクリエーション」が最多
「従業員の育成・定着のための施策を行っている」と回答した人に対して、具体的にどのような施策を行っているかを聞いたところ、「社内レクリエーション」が40.9%と最多となった。次いで、「1on1ミーティング」が37.1%、「OJT」が35.2%、「社内の従業員を講師にした研修・勉強会など」が33.3%、「社外の講師を招いた研修・勉強会など」が30.4%と続いた。この設問では、回答率の差があまりなく、「その他」も10.4%の回答率を示すなど、さまざまな施策を講じていることが分かった。
2割の経営者が、「従業員の育成・定着」への取り組み方が分からない
一方、「従業員の育成・定着のための施策を行っていない」と回答した人に対して、施策を行っていないのは何が障壁となっているかと聞いたところ、「費用を捻出てきない」が24.8%で最も多く、次いで「育成や定着のための施策は不要だと考えている」が23.1%、「何をしたら良いかがわからない」が20,4%と続いた。この結果から、費用面を障壁と回答する経営者が多いものの、そもそも施策の必要性を感じていなかったり、取り組み方が分からなかったりする経営者も一定数いることが分かった。
会社の成長・拡大のために重要なこと、1位は「従業員の成長・定着」
会社の成長・拡大のために重要だと考えるファクターについて聞いたところ、「従業員の成長・定着」が1位で45.4%、2位が経営者である「自分自身の成長」で36.0%、3位が「人材採用」で27.8%となった。この結果から、会社の成長・拡大には、会社で働く「人の力」が最も重要であると考えられていることが分かった。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年5月20日~21日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:従業員数100名以下の会社経営者
- 調査人数:330名
- モニター提供元:日本ビジネスリサーチ
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