ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下、ヘイズ)は、 採用活動におけるAI活用に関する意見を収集するために、アジア地域において人事部門スタッフと人事部門以外のスタッフを対象に調査を実施した。
人事部門スタッフと人事部門以外のスタッフの懸念を明確にするため、両グループの意見の違いを分析した。採用活動にAIを導入する際に直面する主な課題について調査したところ、明確になった要因トップ5は次のとおり。
- 人事部門の回答者の30%が、要件を満たさない人材の質について懸念
- 上述の29%が、予算上の制約が重要な要因であると回答
- 上述の25%が、AIツールを効果的に活用するための人事部門スタッフのトレーニングについて懸念
- 24%が、AIアルゴリズムに内在する不公正さと偏見の緩和について懸念
- 22%が、画一化された機械的な対応による、人間味と個別対応の欠如を認識
一方、香港特別行政区、マレーシア、シンガポールにおいて、人事部門スタッフが注目する主要課題は「予算上の制約」だが、中国においては「画一化された機械的な対応による、人間味と個人化の欠如」が主な懸念事項とされた。
また、人事部門以外のスタッフは「AIデータの理解と解釈」を、採用活動においてAIを導入する際の主要課題トップ5の中に位置づけている。
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