マイナビは、2023年6月以降の直近1年間に転職した人と、2024年1～7月に中途採用を行った企業の人事担当者に実施した、「退職代行サービスに関する調査レポート（企業・個人）」の結果を発表した。
直近1年間に転職した人で「退職代行を利用した」は16％
直近1年間（2023年6月以降）で転職した人に退職代行サービスの利用状況を聞くと、「利用した」と16.6％が回答した。
年代別では20代が18.6％で最も高く、年代が低いほど割合が高い。転職活動時の職種は、「営業」が25.9％で最も高く、「クリエイター・エンジニア」が18.8％、「企画・経営・管理・事務」が17.0％と続いた。
理由は「引き留められたから」「退職を言い出せる環境でない」
退職代行サービスを利用した理由は、「退職を引き留められた（引き留められそうだ）から」が40.7％で最も高く、「自分から退職を言い出せる環境でないから」が32.4％、「退職を伝えた後トラブルになりそうだから」が23.7％と続いた。退職意向があっても自ら切り出すことや、意向を伝えても退職するのが難しい様子がうかがえる。
今後、「退職代行を利用したい人」は20.1％で、直近1年間で退職代行を利用した人に限ると、74.2％が「今後も利用したい」と回答した。また、年代別では30代が25.3％で最も高く、職種別では利用結果と同様に「営業」が最も高かった。
4社に1社が「退職代行を利用して退職した人がいた」と回答
上半期（2024年1〜6月）に「退職代行サービスを利用して退職した人がいた」企業は23.2％だった。また、過去の退職代行利用者の実績を年度別に聞くと、2021年は16.3％、2022年は19.5％、2023年は19.9％となり、退職代行利用による退職者が年々増加傾向にあることが分かった。業種別では、「金融・保険・コンサルティング」が31.4％で最も高く、「IT・通信・インターネット」が29.8％、「メーカー」が25.4％と続いた。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 「退職代行サービスに関する調査レポート」
- 調査期間：2024年7月4日～18日
- 調査方法：インターネット調査
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調査対象：
- 個人：正社員として働いている20代～50代の男女のうち、直近1年間（2023年6月以降）に転職した人 800サンプル
- 企業：2024年1～7月に中途採用業務を担当し、募集活動をしており、採用費用の管理・運用に携わっている人事担当者 1600サンプル
- 調査主体：マイナビ（アンケートモニター提供元：外部調査会社）
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