Beatrustは、同社の社内コラボレーション促進プラットフォーム「Beatrust」の新機能として、生成AIを活用し、社内のスキルデータベースから新プロジェクトなどの適任者を発掘できるサーチ機能「Beatrust Scout(スカウト)」をリリースした。
Beatrustは、社内人材のスキルや経験をタグ化し、蓄積・管理する仕組みをコアとする。タグは自分自身で付けるほか、同僚などが付ける(ピアタグ)こともできる。同社 共同創業者&CEOの原邦雄氏は、「個と個をつなぐ(タレントコラボレーション)デジタルプラットフォーム」であるBeatrustと、「オープンでフラット」「協業・共創の推進」という風土を掛け合わせて、大企業の社員1人ひとりが主体となれる環境づくりを目指していると明かす。
また、Beatrust 共同創業者の久米雅人氏は、さまざまなCHROに聞いた話として、人的資本最大化のためのステップには、①可視化(スキルや経験、興味、意欲などが対象)、②活性化(スキルアップ支援、コラボレーションの促進、人材流動性の向上など)、③最大化(データドリブンな人材配置、自律的なキャリア形成の実現、組織全体の効率と生産性の向上など)があるが、これらのうち①可視化を課題に挙げる人が多いことを紹介。Beatrustを提供する意義を明らかにした。
今回リリースされたBeatrust Scoutは、このBeatrustプラットフォーム上で次のような機能を提供するという。
生成AIによる最適な人材マッチング
プロジェクト内容や必要な人材に関する自然文章を生成AIが解析し、社員のハードスキル・ソフトスキル・プロファイル・他者評価情報など、統合的人材情報をもとに最適な人材をリコメンドする。スキルマスターの作成が不要で、迅速かつ正確にマッチングを実現する。
高度なスキルデータベース検索
AIがスキルデータベースをもとに適任者を発掘し、必要なスキルを持つ社員を検索する。求める人物像を自由に入力し、AIがそれに必要なスキルセットを自動で抽出。適材な人材をマッチング率が高い順に表示します。
柔軟な検索結果の活用
検索結果はCSV形式でダウンロード可能で、他ツールと連携しながら人材選定を進められる。組織内の人的資本を最大限に活用するための柔軟なツールとして機能する。
なお、Beatrustは同時に、チャットや人事評価シート、キャリア志望調査、性格判断データ、インタビュー動画や記事などから、従業員のスキル・経験を自動的に抽出・可視化する「Tag Extraction」(タグ抽出機能)も提供開始した。同機能を使えば、自身のスキル・経験を表すタグの入力が進まないという人にも、十分なタグを付与できる。
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