大和ハウス工業は、2025年4月1日より、社員自らが65歳または67歳の定年年齢を選択できる人事制度「67歳選択定年制度」を導入すると発表した。
同社では、シニア人材の活躍の機会を拡大するために2013年4月に60歳定年から定年年齢を5年引き上げた「65歳定年制度」を導入するとともに、2015年4月には65歳以降も現役として働き続けられる「アクティブ・エイジング制度」を導入している。アクティブ・エイジング制度により労働意欲があり、一定の業績が認められるシニア社員については、年齢の制約に縛られることなく勤務を継続することが可能だという。
また、2022年4月には、モチベーションの向上を目的として、年齢だけを理由とした60歳一律での役職定年や年収水準の下がる処遇体系を廃止し、60歳以降も役職任用や昇格の機会がある制度へと改定してきたとのことだ。
67歳選択定年制度は、65歳一律定年制から65歳または67歳の定年年齢を選択できるもの。同制度を導入することで、意欲あるシニア人材がよりシームレスな処遇体系の中で活躍できる環境にするという。
同社は、67歳選択定年制度やアクティブ・エイジング制度など、“生涯活躍”できる道を拡充し、従業員のライフスタイルに応じた働き方を選択できる制度を整備することで、多様な人材が多角的な視点をもって企業経営に参画できるよう、ダイバーシティ経営の強化に努めていくと述べている。
選択制定年延長制度の主な処遇は、次図のとおり。
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