エン・ジャパンは、同社が運営する「engage」上で、「若手人材の採用」についてアンケートを実施した。
第二新卒の採用において、64%の企業が「前職の勤続期間」を重視
第二新卒人材の今後の採用方針を質問すると、63%の企業が「増やしたい」と回答。「変わらない」は35%で、「減らしたい」は2%となった。
第二新卒の採用において「前職の勤続期間」を重視するかを聞くと、64%が「重視している」(非常に重視している:17%、やや重視している:47%)と回答した。
また、採用する際に“懸念になりうる勤続期間”を質問すると、63%の企業が「1年未満」(1年未満:27%、半年未満:19%、3ヵ月未満:11%、1ヵ月未満:6%)と回答。「2年未満」は10%、「3年未満」は9%となり、勤続期間が1年以上の人を懸念対象としない企業は、9割に上ることが分かった。
前職の勤続期間を重視する理由は「再離職のリスクが高い」が最多
前職の勤続期間を「非常に重視している」「やや重視している」と回答した企業に、その理由を聞くと、「再離職のリスクが高いから」が83%で最も多い結果となった。
一方、前職の勤続期間を「あまり重視していない」「まったく重視していない」と回答した企業に、その理由を聞いたところ、「人柄を重視するため」が65%で最多となった。
早期離職に対する懸念、上位は「採用・育成コストの負担増」
早期離職に対して懸念することを質問すると、「採用・育成コストの負担増」が72%で最多となり、次いで「既存社員のモチベーション低下」が51%と続いた。
また、早期離職を防ぐために対策していることを自由記述で聞くと、「入社前にギャップを払拭する」「入社後の人事面談の実施」など、入社前/入社後それぞれの工夫が寄せられた。
第二新卒の採用において、「語学力・学歴を重視」は2割未満
第二新卒の中途採用で“語学力”を重視するかを質問すると、「重視している」は18%(非常に重視している:4%、やや重視している:14%)となった。
続いて、“学歴”を重視するかを聞くと、「重視している」は19%(非常に重視している:4%、やや重視している:15%)となり、語学力・学歴を重視する企業は、いずれも2割未満にとどまった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネットによるアンケート
- 調査対象:engageを利用している企業
- 有効回答数:300社
- 調査期間:2024年6月26日~7月31日
【関連記事】
・「転職市場予測2025上半期」を発表 15分野のうち13分野で求人数増加・好調を維持と予想—doda
・新卒・中途採用は「認知拡大」が課題 25年はブランド構築と効率的なターゲティングが鍵—コーナー調べ
・採用候補者のハラスメント傾向を可視化 退職・組織トラブル対策向け「離職リスクラベル」を提供—グラム