IT業界はチャンス⁈ ばらつきがある高卒者の就職先
高校生の就職先には偏りがあります。製造業が全体の約4割を占める一方で、IT業界といった情報通信業への就職は約1%と少ないのが現状です。

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まず、これまでも高卒採用を重宝してきた業界とその理由を見てみましょう。
- 製造業・ものづくり企業
- まず代表的な業界が製造業です。地域密着型の企業も多く、地元志向の強い高校生との相性が良いといえます。最近は、製造工程ライン職人だけではなく、製造の責任者や工場で使用するロボットのエンジニアなど、多くの職種があります。
- 建設業界
- 多様な職種があり、人手不足の影響が強い建設業界の高卒向け求人は毎年増えています。建設工程別に多様な会社があり、職種も現場職人、施工管理、現場監督、建材などの製造、設計などさまざまな募集があります。
- 外食・接客業
- 飲食業、宿泊業、スーパーや食品、アパレルでの販売など、人に関わる仕事の業界も求人が増えています。学歴に関係なくキャリアアップが可能な企業も増加しています。
高校生の採用(以下、高卒採用)が一部の業界に偏りやすい背景には、学校からの紹介による「学校あっせん」という特有の仕組みがあります。学校の先生は、訪問や郵送で届く求人情報をもとに、学生へ就職指導を行うため、教務で多忙な中で新たな求人を開拓する余裕がないのです。
さらに、高校生の就職活動(以下、就活)をサポートする民間サービスが少ないことも、新興産業の求人が少ない一因となっています。(当社は、こうした業界や職種の偏りやミスマッチの課題を解決するために事業を始めました。)
そういった状況ではありますが、これから高卒の求人が増えそうな分野もあります。
- IT業界
- システムエンジニアや、WebデザイナーなどのIT技術が必要とされる職種で高卒採用が注目されています。成長産業で人手不足が予測されており、高校生の関心も高い業界です。
- 資格職
- 介護や美容師など、働きながら資格を取得できる職種でも高卒向けの求人が増えています。資格取得にかかる費用の支援をすることで、将来的なキャリアアップを支援しています。