ジェイックは、同社の就職支援サービスを利用した20〜29歳を対象に、「働く意欲に影響を与える“上司の働き方”」に関するアンケート調査を実施した。
約3割が、上司の働き方が「働く意欲にマイナスの影響を与える」と回答
上司の働き方が、自身の働く意欲にマイナスの影響を与えることはあるか質問したところ、「ほとんどない」が37.8%で最多となり、次いで「まったくない」が30.7%、「ときどきある」が25.2%、「よくある」「分からない」がそれぞれ3.1%と続いた。
「よくある」と「ときどきある」を合わせると、約3割が上司の働き方によって、働く意欲にマイナスの影響を受けていることが分かった。
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マイナスの影響を与える上司の働き方は「必要以上に時間外労働を行っている」
上司のどのような働き方が、働く意欲にマイナスの影響を与えているか聞くと、「必要以上に時間外労働を行っている」が29.1%が最も多く、次いで「会社や職場に対する不満を頻繁に言う」が26.0%、「その他」が25.2%、「部下とのコミュニケーションが少ない」が24.4%、「プライベートより仕事を優先している」が22.8%、「指導するだけで、自らお手本を示さない」が20.5%、「新しいことに挑戦する意欲が少ない」が14.2%、「新しいことを学ぶ意欲が少ない」が12.6%、「育児休業や介護休業を取得していない」が10.2%と続いた。
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働く意欲にプラスの影響を与える上司の働き方や仕事への姿勢
「もっと仕事を頑張ろう」など、働く意欲にプラスの影響を与える上司の働き方や仕事への姿勢を聞いたところ、自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。
仕事への姿勢について
- 自分の言動、行動に責任を持っている
- 言動ではなく行動でお手本を示している
- 率先して現場に入る
- 案件に対して、上司自ら努力を惜しまず作業している
- 自社の利益よりも顧客のことを第一に考え、やりがいを感じながら働いている
- 物事に対して言葉だけではなく、有言実行している
- 仕事を心から楽しんでいる
- 仕事の楽しさを話してくれる
- 常に学ぶ意識を持っている
- 新しいことに挑戦し続けている
- 部署や会社一丸で頑張ろうとする空気を作っている
部下や周囲への配慮について
-
堂々とテキパキと多くの仕事をこなしつつも、部下の配慮や教育を怠らない(目を掛けてくれる)
-
細かいことへも気を配り、部下とのコミュニケーションが多い
-
周りをよく見て、声掛けや仕事のフォローをしている
-
「頑張っているね」などの声掛けをしている
-
部下にもフラットに接し、親身になって意見を聞いてくれる
仕事に対する指導について
- 指導する時はきっちりと指導して、ミスした時はフォローをしてくれる
- ミスした時に、一緒に原因対策を導き出してくれる
- 部下の指導を積極的に行い、堅苦しすぎない職場環境を作ってくれる
- 悩みなど相談事を話しやすく、時には1人でどう頑張るべきかを考えさせてくれる
ワークライフバランスについて
- 仕事を行うときはきっちりとこなし、休むときにはしっかり休む、メリハリがある
- 定時に帰社する無理のない働き方をしている
- プライベートが充実している
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:「働く意欲に影響を与える“上司の働き方”」についてのアンケート調査
- 調査対象:同社の就職支援サービスを利用して正社員就職した20~29歳の人
- 調査機関:同社調査
- 調査方法:Webアンケート
- 調査期間:2025年1月28日~5月8日
- 回答者数:128名
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