NEWONEは、2025年卒新入社員を対象とした意識調査を実施し、その分析結果を調査レポートとして発表した。
前向きに働くために求めているものは「良質な人間関係」
前向きに働くために必要な要素として最も多く選ばれたのは、「職場の人間関係がうまくいくか」が77.2%、次いで「成長を実感できるか」が55.7%、「将来のキャリアイメージが持てるか」が45.4%と続いた。この結果から、新卒社員が働くうえで重視しているのは、良好な人間関係の中で成長を実感できる環境であることがうかがえる。
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配属後の不安要素も「人間関係」
配属後に抱いている不安要素として最も多く挙げられたのは、「職場の人間関係がうまくいくか」で63.9%。これは、前向きに働くために必要な要素としても1位に挙げられており、新卒社員にとって人間関係が心理的に非常に大きな比重を占めていることが分かる。
そのほかにも、「仕事の量や難しさが自分に合っているか」が33.2%、「上司・先輩から何を期待されているか理解できるか」が32.7%といった不安も上位に挙げられており、配属という大きな変化に対して、新入社員が多面的にストレスや不安を感じていることがうかがえる。
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上司・先輩に求めるものは「対話・コミュニケーション」
上司・先輩に最も求めるものとして挙げられたのは、「意見を言いやすい雰囲気」で33.9%。「丁寧に仕事を教えてくれる、指導してくれること」は20.9%、「仕事を行う能力や姿勢において尊敬できること」は16.0%とこれらを上回っており、新入社員が一方的な指導よりも、双方向のコミュニケーションを重視していることがうかがえる。
この結果は、上司や先輩が「正解を与える存在」であるよりも、「安心して対話できる関係性」を築くことが求められていることを示しており、職場における心理的安全性の重要性があらためて浮き彫りになったと同社は述べている。
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1年後のキャリアイメージ
キャリアイメージに関するアンケートでは、「5(とてもそう思う)」と「4(ややそう思う)」を合わせた肯定的な回答が、配属先決定前では83.4%、配属先決定後では87.9%となっている。
また、「入社への前向き度」と「キャリアイメージ」のスコアには正の相関があり、入社に前向きな人ほど、キャリアイメージも明確になっている傾向が見られた。これは、新入社員が自分の配属先や役割を理解し、その環境でどのように成長できるかをイメージできることが、モチベーションの向上にも大きくつながっていることを示しているという。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年4月2~28日
- 対象:2025年新卒入社者(1983人)
- 調査方法:新入社員研修後のアンケート調査
- 調査内容:2025年卒新入社員の意識調査
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