日立ソリューションズは、同社が提供する就業管理システム「リシテア」とAllganize Japanの生成AI・AIエージェントプラットフォーム「Alli LLM App Market」との連携を開始した。「リシテア」は1780社以上の大企業に導入されているが、近年の働き方改革やテレワークの普及、雇用形態の多様化を背景に勤務管理業務の複雑化が進行しており、人事部門には頻繁に問い合わせが寄せられる状況が続いていたことが背景にあるという。
この新たな連携によって、リシテアの利用者は、同システムの画面から生成AIを直接起動し、就業規定や勤務制度、システム操作方法などに関する疑問をリアルタイムで解消できるようになる。従業員はFAQやマニュアルを探す手間や、人事・労務部門に直接問い合わせる必要がなくなる。これらの機能はオンプレミス版、クラウドサービス版のどちらにも対応する。
日立ソリューションズによると、この生成AIを実際に約6000人が試行利用した結果、勤務入力に関する人事部門への問い合わせ対応件数を約30%削減できたという。人事担当者の業務負荷が軽減されることはもちろん、従業員の勤務入力ミスによる法令違反リスクも低減され、企業のコンプライアンス強化にも寄与するとしている。
また、利用ログデータを分析することで、よくある質問や業務上のつまずきポイントを把握できるようになり、制度改善や教育施策立案への活用も期待される。この仕組みによって企業は、従業員が本来の業務に集中しやすい環境づくりを推進できる。
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