YOUTRUSTが運営するシンクタンク「次世代キャリア研究所」は、Z世代向けの企画・マーケティングを行う「僕と私と」と共同で、20〜30代(Z世代・Y世代)の転職経験者500名を対象に「転職活動とつながりに関する意識調査」を実施。採用ミスマッチや早期離職への対策の1つとされる「リファラル採用」の実態と意識を調べた。
発表された調査・分析結果は以下のとおり。
半数以上がリファラル転職の誘いを経験。世代を問わず、転職手段として定着しつつある
「知人からリファラルでの転職を誘われた経験があるか」を尋ねたところ、全体の53.0%が誘いを受けた経験があることが分かった。
世代別に見ると、20代で53.6%、30代で52.4%と、ほぼ同水準の結果となっている。社会人経験の長さやネットワークの広さに差があるにもかかわらず、リファラルでの誘いを受ける割合に大きな違いは見られなかった。リファラル採用は特定の世代に偏った手法ではなく、若年層全体にとって身近な転職手段の1つとして定着しつつあることが示唆される。
全体の約半数が「知人のいる会社で働きたい」、リファラル応募経験者では約8割
「知り合いがいる会社で働きたいと思うか」を尋ねたところ、全体の46.4%が「そう思う」と回答。リファラル応募経験者では75.6%、未経験者では23.0%と、経験の有無によって約53ポイントの差が見られた。
この結果は、リファラル応募を一度経験した人ほど「つながり」を軸にした転職に価値を見出す傾向があることを示していると考えられる。
またその理由としては、「知り合いがいると安心できるから」が26.3%で最多となった。次いで「早く職場になじめそうだから」25.9%、「仲間と一緒に頑張れる環境が心強いから」25.0%、「ミスマッチのリスクが少ないと思うから」24.6%と続く。
上位の理由を見ると、入社前に「実際に働くイメージ」を具体的に持てることへのニーズが強いことが読み取れる。求人情報や面接だけでは把握しづらい職場の雰囲気や人間関係、働き方のリアルを、知人を通じて事前に知ることで、安心感を得られる点や、ミスマッチを回避できる点が、リファラル採用の価値として認識されていると考えられる。
リファラル応募経験者の約8割が「長く勤めたい」——定着率向上への期待
リファラル採用と入社後の定着意向の関係についても調査した。
「リファラルで転職したら、できるだけその企業に長く勤めたいか」という設問に対し、全体では57.0%が「そう思う」と回答。一方で、リファラル応募経験者に限ると77.6%が「そう思う」と回答しており、未経験者の40.9%と比較して約37ポイントの差が見られた。この結果から、実際にリファラルでの応募を経験した人ほど、入社後の定着意向が高い傾向といえる。
前述のとおり、「知人がいる会社で働きたい理由」として「安心感」「ミスマッチ回避」が上位に挙がっていた。リファラルを通じて入社した人は、事前に職場の情報を得たうえで入社を決めているケースが多く、入社後のギャップが少ないことが定着意向の高さにつながっていると考えられる。
また、「転職先は、知人がいる会社のほうが安心できる」という設問では、リファラル応募経験者の69.1%が「そう思う」と回答しており、未経験者の34.5%と比較して約35ポイント高い結果となった。知人がいることで得られる安心感と、定着意向の高さには関連性があることもうかがえる。
リファラル応募経験者の約9割が「知人を紹介した経験あり」。紹介の「好循環」
「知人に対してリファラルでの転職を誘った・紹介した経験があるか」を尋ねたところ、全体では49.8%が「紹介した経験がある」と回答。リファラル応募経験者に限ると、その割合は88.8%に達した。
この結果は、リファラル採用において「紹介する側」と「紹介される側」が固定的な役割ではなく、相互に入れ替わる流動的な関係にあることを示している。リファラルで良い転職体験をした人が、今度は自分の知人に同様の機会を提供する——こうした「好循環」が、リファラル採用のネットワークを自律的に拡大させる原動力の1つとなっている可能性があると考えられる。
企業にとっては、リファラルで入社した社員は将来の「紹介者」にもなり得るという視点が重要である。リファラル入社者の入社後体験を良質なものにすることが、次なる紹介につながり、採用の好循環を生み出す起点となると示唆される。
調査概要
- 調査名:Z世代・Y世代に聞いた!転職活動とつながりに関する意識調査
- 対象条件:大卒・大学院卒の会社員で、直近5年以内に転職活動をしたことがある、または現在転職活動をしているZ世代(20~29歳)・Y世代(30~39歳)
- 調査期間:2025年11月5日~8日
- 調査方法:インターネットを利用したアンケート
- 調査有効回答数:500人(Z世代:250人、Y世代:250人)
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