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Linuxを知らない人のためのLPICレベル1【101試験】入門 | 第5回

シェルスクリプトの構文・書き方と実行方法~パーミッションの設定も


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if文による条件分岐

次のシェルスクリプトをsample2.shとして作成します。

/root/sample2.sh
#!/bin/bash
if test -f sample1.sh
then
  source sample1.sh
else
  echo "sample1.shがありません"
fi

sample1.shと同様に実行権限を付与してから、実行してみましょう。

sample2.shの実行結果
# ./sample2.sh
TEST
TEST2

sample2.shを実行したのに、sample1.shを実行したのと同じ内容が出力されていますね。この結果はいったん置いておいて、次にsample1.shのファイル名を次のように変更してから、sample2.shを再度実行してみます。

sample2.shを再度実行
# mv sample1.sh sample1.sh.bk
# ./sample2.sh
sample1.shがありません

実行結果が変わりましたね。これはどういうことでしょうか?

sample2.shの内容を詳しく見ていきましょう。各行の意味は次のとおりです。4行目に出てくるsourceコマンドは、引数で受け取ったファイルを実行します(コラムを参照)。

1行目#!/bin/bash(bashを使う宣言。上述のとおりです)

2行目if test -f sample1.sh(sample1.shというファイルがもし(if)あれば)

3行目then(その場合は)

4行目source sample1.sh(sample1.shを実行し、)

5行目else(それ以外の場合は)

6行目echo "sample1.shがありません"(”sample1.shがありません” と表示する)

7行目fiif文の終了)

最初に実行したときは「sample1.sh」が存在したので4行目が実行され、 2度目に実行したときは「sample1.sh」が存在しなかったので6行目が実行されたということです。

シェルスクリプトは、このようにある条件によって処理を分岐する条件分岐処理を、 if~then...else...fiという構文で記述できます。else...は省略可能で、その場合は「もし~だったら…する」という意味になります。

「source」コマンドについて

sourceコマンドは、引数に指定されたファイルを実行するコマンドです。source.(ドット)で書き換えることができるため、sample2.shの4行目は次のようにも書けます。

. sample1.sh

分かりづらいですが.sample1.shの間にスペースがある点に注意しましょう。スペースがないと意味をなさなくなってしまいます。また、相対パスの.とは意味が違うということも押さえておきましょう。

条件判定部分の書き換え

if文の条件のtest -f sample1.shという記述は、次のように書き換えられます。

if [ -f sample1.sh ]

こちらも分かりづらいですが、[]の前後にはスペースが必要な点に注意しましょう。

さまざまな条件分岐

さて、-f sample1.shの部分ですが、これは「ファイルsample1.shがあるか」を判定するものでした。シェルスクリプトではファイルの有無以外にも、さまざまなものを対象に条件分岐を行えます。例えば、次のような条件分岐もできます[1]

  • -d directoryA……「directoryA」があるか
  • ${VAL1} -eq ${VAL2}…… 変数VAL1VAL2の値が等しい(equal)か
  • ${VAL1} -ne ${VAL2}…… 変数VAL1VAL2の値が等しくない(not equal)か

また、この条件を満たすとき(「trueのとき」「真のとき」といいます)、このコマンドの実行結果は「0」になり、 条件を満たさないとき(「falseのとき」「偽のとき」といいます)、このコマンドの実行結果は「1」になります。実行結果は$?記号で取得できるので、次のシェルスクリプトでは「1」が3回表示されます。

sample3.sh
#!/bin/bash
test -d directoryA;
echo $?;
VAL1=10;
VAL2=20;
[ ${VAL1} -eq ${VAL2} ];
echo $?;
STR1=aaa
STR2=aaa
[ ${STR1} != ${STR2} ];
echo $?
sample3.shの実行結果
# ./sample3.sh
1
1
1

この条件の指定方法によって、様々な条件で分岐処理を行うシェルスクリプトを、組めるようになります。シェルスクリプトの便利さが見えてきましたね。

[1]: 文字列をチェックする場合には-eqの代わりに=-neの代わりに!=を使います。

変数の使い方

シェルスクリプトでは任意の値を代入できる変数が使えます。変数に値を代入するときには変数=値と記述します。イコール記号の前後にスペースが入っていると、代入ではなく「等しい」の意味になってしまうので注意しましょう。

また、変数の値を参照するときには、$変数または${変数}と記述します。右辺や条件式に登場するときには、この記述であることが多いです。

次のページ
for文による処理の繰り返し

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この記事の著者

土橋 直樹(システムアーキテクチュアナレッジ)(ツチハシ ナオキ)

システムアーキテクチュアナレッジにて講師を行う傍ら、IT技術情報ブログ「テックプロジン」や、スイーツ口コミサイト「スイートウォント」など、各種Webサービスの開発・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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