ITエンジニア
長谷川 智彦(はせがわ ともひこ)
パーソルキャリア株式会社 人事本部 人事IT推進部 HRDXグループ リードデータストラテジスト
大学院卒業後2020年にパーソルキャリアへ新卒入社。データアナリストとして事業のデータ分析案件やAIモデルの開発・改善作業、データ活用プロジェクトの企画・プロジェクトマネジメントを担当。2022年度から人事領域でのデータ活用やBI開発、人材育成に取り組んでいる。2023年人事データ保護士の資格取得。
人事
千葉 康昭(ちば やすあき)
パーソルキャリア株式会社 人事本部 HRBP統括部 キャリア対話推進部/戦略人事部エキスパート
化粧品・健康食品メーカー、Eコマースにて就業後、2012年よりパーソルキャリアに入社。人材紹介事業の営業企画・研修企画などを担当後、人事部門へ異動後は戦略人事として採用後の定着・異動配置・エンゲージメント向上など各施策に従事。
髙橋 彩(たかはし あや)
パーソルキャリア株式会社 人事デザイン部 人事データ推進グループ
大学卒業後、官公庁勤務を経て、2019年にパーソルキャリアへ入社。戦略人事部での業務を経験後、現在は人事制度運用・改善、人事データ活用、タレントマネジメントシステム運用などを通して社員が安心してはたらき、キャリアオーナーシップを実現するための環境づくりに取り組んでいる。
はじめに
——なぜパーソルキャリアの人事本部でデータ活用のための仕組みづくりが始まったのか。
長谷川 多くの他企業と同様に、パーソルキャリアでもこれまで人事向けシステムを導入し、採用から退職まで支えてきました。
しかし弊社の場合、採用・人材開発・労務など部門ごとにシステムを導入したため、データが分散してしまい、人事が分析を行う際には各システムからデータを抽出し、手作業でデータをつなぎ合わせて集計するといった状況にありました。社内の従業員1人ひとりの状況やニーズに合わせて人事施策を提供する、人事として経営の意思決定にスピーディーに対応するといった人事業務の効率化・高度化に向けて、データ活用のための仕組みやインフラをつくることは避けては通れないと考えました。
——本連載で伝えたいこととは?
長谷川 2022年から取り組みを始め、現在少しずつ成功事例が生まれてきているのですが、取り組みを進めていく中でさまざまな課題に直面してきました。そしてその都度、メンバーで協力して事例調査を行い、アイデアを出し合ってきました。
おそらく他の企業の人事部でも同様にどうしたらよいか分からず、人事領域でのデータ活用がうまく進んでいないところもあるのではないでしょうか。弊社人事での取り組みが、人事領域でのデータ活用を進めたいと考える企業や人々の参考になればと考えています。
今後、次の全体構成図にあるテーマを1つひとつ紹介・解説していく予定です。まず今回は、エンドユーザーにも馴染みが深いBIの開発事例を紹介します。