ファン国家の実現に向けてHR/PRが果たす役割とは
岡本勇一氏(以下、岡本) 採用とオンボーディングの話に入る前に、まずはGaudiyが目指す「ファン国家」の概念について、簡単に教えていただけますか。
山本花香氏(以下、山本) GaudiyはWeb3領域のスタートアップで、5月に創業6周年を迎えます。そんな私たちが目指している「ファン国家」とは、自分の“好きなこと”や“夢中になれること”で生計が成り立つ社会のことです。それを実現するにはコミュニティと金融の両方が必要になってくるので、「Gaudiy Fanlink」というコミュニティプラットフォームと「Gaudiy Financial Labs」という金融事業の2つを展開しています。
岡本 ファン国家というのは、単にファンが集まったコミュニティとは異なるのですよね。
山本 そうですね。端的にいえば、“価値共創と価値分配を伴ったコミュニティ”がファン国家であると定義しています。ただ人々が集まるだけでなく、コミュニティに集う人たちが貢献することで、ちゃんとリターンが得られて、生活もできるようになる。たとえば、ガンダム好きな人が、ガンダム国家でガンプラ職人として生きていけるような世界観ですね。
岡本 なるほど、よく分かりました。ところで、山本さんが所属されているHR/PRのチームでは、どんなミッションをお持ちなんですか。
山本 私たちのミッションは、社内外のGaudiyファンを増やして、その人たちの熱量を高めることで、事業や組織の成長に資することです。主な役割は採用・PR・組織開発の3つです。また、正社員約90名のうち7名がHR/PRに属しており、この規模のスタートアップにしては、かなり大きなリソースを割いているほうではないかと思います。事業を推進するにはお金も人も集めなければなりませんから、HR/PRは弊社代表の石川(裕也氏)がかなり重要視しているものの1つですね。