カルビーは、人材ビジョン「全員活躍」の下、社員の挑戦や創造力を促し、多様な人材が活躍できる環境を強化することを目的に、2026年4月より新たな人事制度を導入する。抜本的な制度改定は2009年以来、約17年ぶりという。
全員活躍を掲げ、社員1人ひとりが力を発揮できる組織を目指す同社だが、国内市場の成熟や人口減少により多様化する顧客ニーズに対応し、経営戦略で掲げる国内事業の収益力強化やグローバルへの市場拡大、新たな事業領域の開拓を進めるうえでは、人事制度もさらなる進化が必要だとする。
また、2009年に導入した現行制度は、成果重視により業績向上を後押ししてきたが、挑戦や創造性を発揮しにくい側面や、年功的な報酬構造による課題も見られるようになっていた。
このような課題を踏まえ、同社は2024年4月に新制度の検討に着手。本社、工場、支店など全国20拠点で合計100回以上のヒアリングを重ね、現場の声を取り入れながら制度を今回再構築した。
新たな人事制度では「多様な貢献と成長を促す」を基本方針とし、求める2つの人材像を明確にした。1つは、地道な努力や工夫・改善を積み重ね、価値を未来へ引き継ぐ人材。もう1つは、既存の枠にとらわれず新たな可能性に挑み、未来を切り拓く人材。こうした人材が強みを発揮し、利他の精神をもって互いを尊重し協働することで、カルビーの持続的な成長を目指す。
新制度で改定した主なポイントは以下のとおり。
正社員と無期転換社員の制度を統合し、同一の等級体系へ
これまで分かれていた正社員と無期転換社員(現在約1300名が在籍)の等級制度を統合する。等級は期待役割を基準とし、役割と貢献に応じた処遇を実現する。
外部競争力のある報酬構成・水準へ
基本給の比率を従来比最大15%程度引き上げ、社員の生活の安定と採用競争力の強化に寄与する。
成果に加え、チームワークとプロセスの評価を強化
「達成度評価」「行動評価」「貢献度評価」の3つの制度で、日々の行動、プロセス、貢献を丁寧に評価する。相対評価と絶対評価の特長を取り入れた「多面絶対評価」の導入により、評価目線をそろえて公平性を担保することに加え、個々人の育成の方向性を定める。
さらに、組織の存在意義や重点テーマを可視化する当社独自の「MAPシート」を新たに導入し、各個人が組織における役割を認識し、上司との対話を通じて目標の意味付けを深めることで、自発的な行動と成長の好循環を生み出す。
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