SmartHRは、労務管理システムを導入済みかつ従業員数51名以上の企業に勤務する労務管理者および従業員1790名を対象に、「『名もなき業務』実態調査(2025年12月)」を実施した。
労務担当者のうち49%が1日3回以上の業務中断を経験
労務担当者の49%が、通常期であっても「1日3回以上」の業務中断を経験していることが分かった。この傾向は繁忙期にさらに深刻化し、中断が1日3回以上にのぼる割合は70%にまで達する。
中断を引き起こす要因の1位は、「従業員からの突発的な問い合わせ対応」(88%)であった。次いで「未提出者への督促・リマインド」(59%)が続く。
また、年末調整でも、労務担当者を疲弊させる要因は「提出書類の不備確認や修正依頼」(67%)という“名もなき業務”であり、「システムへのデータ入力/転記作業」(29%)、「税額の計算作業」(23%)といった入力・計算作業を大きく上回る結果となっている。
問い合わせの88%は「自己解決」が可能な内容
労務担当者が受ける問い合わせのうち、計88%が「マニュアルや規定を見ればわかる」内容であることが分かった。
この事象に対し、担当者の58%は「(従業員が自分で)調べること自体が面倒」と推測しているが、従業員は「記載内容がわかりにくい」(41%)や「マニュアルの所在がわかりにくい」(31%)といった情報の到達性・アクセシビリティ課題を理由として多く挙げており、担当者の推測と従業員の本音には乖離があることが確認できる。
繁忙期には60%の労務担当者が1日1時間以上の「やり取りコスト」を費やす
業務上のやり取り(問い合わせ・督促など)に費やす合計時間として、通常期で31%の担当者が1日1時間以上を割いています。また、繁忙期になると、1日1時間以上を費やす担当者は60%まで増加することが分かった。
PCを持たない従業員との「伝達の壁」、69%が現場責任者への口頭伝達・中継を依頼
店舗や工場などで社用PCを持たない従業員とのやり取りを行っている労務担当者は63%であった。PCを持たない従業員への伝達手段を問う設問では、主な連絡手段は「現場責任者への口頭伝達・中継依頼」(69%)が最多。次いで「個人の携帯電話」(30%)や「掲示板」(27%)が続いた。
これらの手段に対し、83%の担当者が「一人とやり取りするだけでも時間と手間がかかる」と課題を感じており、さらに「本人が内容を確認・理解できたか把握できない」と感じる割合も83%に達している。
なお、同調査の概要は次のとおり。
- 調査名:『名もなき業務』実態調査(2025年12月)
- 調査期間:2025年12月19~22日
- 調査方法:インターネット調査
- 有効回答:労務管理システムを導入済みで、従業員数51名以上の法人に勤めている経営者・役員、会社員(20〜69歳の男女)かつ、「労務管理業務にメインで従事」、または「バックオフィス業務に従事していない従業員」かつ、社内での問い合わせを1年以内に経験したことがある人計1790名
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