同調査は、2019年春に卒業・入社予定の大学生487名を対象に、3月7日~14日の期間に実施されている。
調査対象者に、「内定先企業を辞めよう」と想定している時期を尋ねたところ、「辞めることを検討していない」(60.8%)がもっとも多く、「辞めようと思うが、具体的な時期は分からない」(14.8%)がそれに続く。一方で、「半年~1年未満」「1年~3年未満」など、具体的な退職時期を想定している学生は24.4%に達しており、入社3年以内の平均離職率に相当する割合となった。
なお、退職予定時期ごとに「退職を決意した理由」を見ると、半年から1年以内ではセクハラやパワハラ、年末年始に出勤する必要がある、ボーナスがほぼないといった「内定受諾後に会社のマイナス面を知った」から、1年~3年以内では「他にやりたいことがある」から、3年~10年以内ではなかなか昇進できず給料が上がらないなど、「長年同じ会社に在籍し続けることにメリットを感じない」から、という傾向がある。また、「明確な理由はないが、同一企業で定年まで働く意思がない」という意見も見られた。
内定先企業を辞める意向がある学生に対して、現時点で「内定先企業を辞めたい」と思う理由を尋ねた質問では、「キャリアアップしたいから」(23.6%)、「理想とのギャップ」(15.7%)、「残業、休日出勤が多い」(14.7%)といった回答が多い。
「3年以上在籍したい」と思える会社の条件としては、「良好な人間関係」(49.3%)、「休日が多い、休暇が取りやすい」(33.9%)、「待遇や福利厚生に満足できる」(30.0%)など、職場環境や待遇に関する回答が上位を占めている。