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特別企画 | 新資格体系

シスコ技術者認定が大改定! 2020年2月24日よりこう変わる(1) ――CCNA・CCNP・CCIE編


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 シスコシステムズの認定資格「シスコ技術者認定」が、2020年2月24日より認定プロセスなどを改定する。認定制度開始以来の大きな変更だという。受験者数も多い同資格だが、何がどう変わるのか。また、変更の背景とは。シスコシステムズ合同会社の岡 邦子氏にうかがった話を2回に渡ってお届けする。今回はCCNA・CCNP・CCIE認定に関する変更を取り上げる。

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認定制度始まって以来の大きな変更

シスコシステムズ合同会社フィールド マーケティング マネージャ(日本、韓国、中国担当) 岡 邦子氏
シスコシステムズ合同会社フィールド マーケティング マネージャ(日本、韓国、中国担当) 岡 邦子氏

 「シスコ技術者認定」は1993年にスタート。当初エキスパートレベルのCCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)から始まり、以降エントリーレベルのCCENT(Cisco Certified Entry Networking Technician)、アソシエイトレベルのCCNA(Cisco Certified Network Associate)、プロフェッショナルレベルのCCNP(Cisco Certified Network Professional)が追加され、シスコ製品ならびにネットワーク、セキュリティなどに関する知識・技術を認定してきた。たびたび制度を大きく改変してきたマイクロソフトのMCPや、MCPほどではないが認定条件(試験や研修)などを変更してきたオラクルのORACLE MASTERとは異なり、シスコ技術者認定には大きな変更がなく、最も“安定”した資格とも言われている。

 しかし、2020年2月24日よりスタートする新制度では、2つの大きな変更が加えられるという。

 まず、CCENT認定を2月24日以降取得することができなくなり、アソシエイトレベル(CCNA)とプロフェッショナルレベル(CCNP)との間に「スペシャリストレベル」が設定される。そして、各レベルにあるトラック(技術領域別の認定)が再編成されるほか、全試験で前提条件がなくなる。この1つめの大きな変更は、ネットワーク業界の最新テクノロジーに合わせ、エンジニアに必要とされるスキルが変更になったことによるものだ。

 さらに、これらのネットワークエンジニア向け資格ラインナップ(インフラストラクチャ)に加え、ソフトウェア開発者向け資格ラインナップ(ソフトウェア)として「DevNet」が追加される。DevNetもアソシエイトレベルからエキスパートレベルまでの4段階で資格が認定される。これがもう1つの大きな変更である。クラウドの時代、ネットワークエンジニアにもソフトウェアのプログラミングが必要となる状況が増え、以前からシスコで提供していたDevNetに認定を追加したという。

2020年2月24日よりスタートする新制度の体系
2020年2月24日よりスタートする新制度の体系
[画像クリックで拡大表示]

 注意したい点としては、2020年2月23日で現行制度の試験はすべて終了し、新制度の試験に切り替わることがある。現行制度で学習を進めている人は、切り替え前に必要な試験に合格し、認定を取っておこう。

 なお、新制度・新試験スタートの前に、試験に対応するトレーニングも順次リリースされる予定。CCNAなどは日本語版も用意を進めているという。

 次ページから、大きな変更の1つめ(CCENT・CCNA・CCNP・CCIEの制度変更)について詳しく見ていく。

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この記事の著者

市古 明典(IT人材ラボ ラボ長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者(兼MS Access担当)を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、資格学...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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