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「IT人材ラボ Day 2020 Winter」セッションレポート | #1(AD)

技術も働き方のルールも変わる中でエンジニアの育成をどう行うか――カサレアル 小林将敏氏

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 2020年2月26日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京・千代田)において、「IT人材ラボ Day 2020 Winter」が開かれた。会場では「エンジニアが成長しつづける組織のしくみ」をテーマに5名が登壇。本稿では、株式会社カサレアル 営業部 ラーニングサービス営業課 課長 小林将敏氏によるセッション「これからの時代に求められるエンジニアの育成とは」の模様をお届けする。このセッションでは、働く環境や開発する技術が急激に変化している現在、エンジニア育成にどのような課題が生じているのか、またその解決策としてどのようなトレンドがあるのかが語られた。

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働き方改革がエンジニア育成に及ぼす影響とは

 昨年、創業20周年を迎えたカサレアル。2000年よりエンジニアを育成する技術研修事業を手がけており、サーバーサイド/クライアントサイドのアプリケーション開発技術を教えるトレーニングのほか、2019年2月からはクラウドネイティブの領域でもトレーニングを提供している。

 このセッションで小林氏は、「私たちが生きる現実社会では、さまざまな環境の変化が起きています。そのような環境下において、エンジニアが成長しつづける組織とは、変化に適応できる組織ではないでしょうか」と語り、環境変化の例として「働き方改革の推進」「DX」「エンジニア不足(育成)」を取り上げて、それぞれで起こりやすい問題を明らかにしていった。

さまざまな環境の変化とその中でエンジニアが成長し続ける組織
さまざまな環境の変化とその中でエンジニアが成長し続ける組織
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 まずは「働き方改革の推進」だ。2019年4月から「働き方改革関連法」が順次施行されていることから、身近な問題として変化を感じている人も多いのではないだろうか。具体的な中身としては、「有給休暇年5日取得」「時間外労働の上限規制」「同一労働・同一賃金」の3つが大きなポイントとして挙げられる。

 ところが、「これらを遵守するために、経営層から管理職へ単純に命じるだけでは、働き方改革は失敗する」と小林氏は指摘する。労働時間の減少を補うために、働き方そのものを変えなければ、業務の持ち帰りによって情報漏洩のリスクが高まったり、無理に納期を守ろうとして品質が低下してしまったりするなど、副次的な問題が生じてくるからだ。

上から単純に命じるだけでは働き方改革は失敗する
上から単純に命じるだけでは働き方改革は失敗する
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 このような事態を防ぐためには、「会議運営の改善」「リモートワークの導入」「フレックスタイム制の導入」など、自社に適した働き方改革を進めていく必要がある。しかし、実際にはこれらはボトムアップでは難しいことばかりであるため、実施には経営からの号令が必須だ。

 加えて、「実際に現場で起きている事象として、以前は業務時間終了後に行われていたエンジニアの社内勉強会が開催しにくくなっているほか、忙しくて技術トランスファー(移転・伝授)をする時間が割けなくなっている」と語る小林氏。これを解消するためには、「テックイベントやユーザーコミュニティを活用したり、集合研修を検討したりするなど、業務時間を圧迫せずに効率よくキャッチアップできる環境を整えることが大切」(小林氏)だと述べた。

小林 将敏氏
小林 将敏(こばやし まさとし)氏
株式会社カサレアル 営業部 ラーニングサービス営業課 課長。
大手メーカーにてソフトウェアエンジニア育成企画に従事した後、2015年 株式会社カサレアルへ入社。カサレアル入社後は一貫して開発系の技術研修の企画、提案業務に携わる。新人研修、スキルシフト研修などその企業に適した技術研修を各分野の担当講師とともに設計。現在は、技術研修における営業、マーケティング組織全体の統括を行っている。

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エンジニア育成を現場任せにするのか

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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