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部下にねぎらいの言葉をかけられないのは「ハラスメントと受け取られそうだから」—Unipos調べ

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 Uniposは、全国の30〜69歳の管理職層800名(従業員30名以上の企業勤務・部下あり)を対象に、「ねぎらい」に関する実態調査を実施し、その結果を発表した。

 調査結果について、同社は以下のように述べている。

管理職の多くは“ねぎらい”の必要性を認識

 まず、上司から部下への「ねぎらい」については、多くの管理職層がその必要性を感じていることが分かった。「上司から部下への“ねぎらい”は必要だと思うか」という質問に対し、全体の73.3%が「必要」と回答した。

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 また、「ねぎらい」によって期待される効果としては、「部下との信頼関係が良くなる」(36.9%)、「チームの雰囲気が良くなる」(35.5%)、「部下のモチベーションや仕事への意欲が高まる」などが上位となっており、“ねぎらい”が単なる感情表現ではなく、組織運営やマネジメントにも影響するものとして認識されている様子がうかがえる。

 なお、「ねぎらいがないことで起こること」としては、「部下のモチベーションや仕事への意欲が低下する」「部下との信頼関係が築きにくくなる」「本音や意見を話しにくくなる」「チームの雰囲気が悪くなる」など、組織内の関係性やコミュニケーションに関する回答が多く挙がった。

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約4割が“ねぎらいたいのにできなかった経験あり”

 一方で、「ねぎらい」の必要性を認識しながらも、実際には十分実践できていない管理職層の実態も見えてきた。

 「部下をねぎらいたいと思ったにもかかわらず、実際には行わなかった経験がある」と回答した人は38.4%と、約4割にのぼった。特に30代男性では41.8%となっており、必要性を感じながらも実践できていない層が一定数存在していることが分かる。

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 また、「ねぎらいを実際に行わなかった理由」としては、「タイミングが合わなかったため」(37.1%)、「忙しくて伝える余裕がなかったため」(20.3%)など、日々の業務負荷や環境要因が上位に挙がった。

 加えて、「上から目線に見られそう」「大げさに受け取られそう」「何と言えばよいかわからない」といった、“伝え方そのものへの迷い”も見られ、単に意識の問題ではなく、“どう伝えるべきか分からない”という現代管理職ならではの難しさもうかがえる結果となった。

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 属性別では、30代男性は「恥ずかしいと感じたため」、40代女性は「上から目線に受け取られそうだと思ったため」が全体平均より10ポイント以上高くなるなど、世代や属性によって“言えなさ”の背景に違いがある点も特徴的だ。

背景には、ハラスメント懸念・世代ギャップ・リモート化など“時代特有の難しさ”

 では、なぜ現代の管理職は“ねぎらいたくても言えない”のか。

 「時代の変化に伴い、部下をねぎらうことが難しくなった理由」として最も多かったのは、「ハラスメントと受け取られることへの懸念」(42.1%)。特に50代ではその傾向が強く、価値観やコミュニケーションの変化の中で、“良かれと思って伝えた言葉”への慎重さが高まっている様子がうかがえる。

 続いて、「部下との価値観や世代・コミュニケーションスタイルの違い」「テキストやオンラインでは気持ちが伝わりにくい」「リモートワークや雑談機会の減少により、日常的なコミュニケーションが減った」といったコミュニケーションスタイルにまつわる回答が並ぶ。

 また、「どのように伝えればよいかわからない」「ねぎらいが形式的なものになりやすい」といった回答も見られる。

 これらの結果から“ねぎらい”そのものの必要性が否定されているわけではなく、働き方や価値観の変化によって、“適切な伝え方”に迷う管理職が増えている実態が見えてきた。

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 今回の調査では、仕事なのだから「やって当たり前」という価値観について、「昔はそう思っていたが、今はそう思わない」と回答した人が32.6%となった。仕事に対する価値観やコミュニケーションのあり方が変化する中で、努力や貢献を適切に言語化し共有することの重要性が高まっている一方、その変化に対して個人の経験や感覚だけでは対応しきれなくなっている可能性も考えられる。

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 さらに同調査では、「約4割(39.6%)が『評価・ねぎらい不足』を感じたことを一因に転職を検討」「ねぎらい不足で『努力が伝わりにくい(24.5%)』「興味関心が足りない(18.5%)」といった実感も」といった結果も示されている。

調査概要
  • 調査名:Unipos「ねぎらい」に関する実態調査
  • 調査方法:Webアンケート調査
  • 調査期間:2026年3月26日~3月30日
  • 調査対象:全国の30~69歳 男女
  • 対象条件:
    • 従業員30名以上の企業・団体に勤務
    • 直属の部下、または業務上日常的に関わる後輩・部下を持つ人
    • 会社員、公務員、専門職
  • 有効回答数:800名
  • サンプル構成:
    • 従業員30~999名企業勤務:400名
    • 従業員1000名以上企業勤務:400名

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HRzine編集部(エイチアールジンヘンシュウブ)

労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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