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「IT人材ラボ Day 2020 Winter」セッションレポート | #2

なぜエンジニアは勝手に育つ環境でなければ成長しないか――リクルートテクノロジーズ 竹迫良範氏


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 2020年2月26日、御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター(東京・千代田)において、「IT人材ラボ Day 2020 Winter」が開かれた。会場では「エンジニアが成長しつづける組織のしくみ」をテーマに5名が登壇。本稿では、株式会社リクルートテクノロジーズ ITエンジニアリング本部 執行役員 竹迫良範氏によるセッション「うわさの豪華エンジニア新人研修のねらいと舞台裏」の模様をお届けする。このセッションでは、新人研修に対する同社の考え方や取り組みについて、多くの知見が披露された。

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エンジニアの尖った部分を生かすマネジメントを

 現在、リクルートテクノロジーズ 執行役員のほか、10社を兼務しながら、新人エンジニアからスペシャリストまで、幅広い人材育成に携わっている竹迫氏。中でも2017年以降、毎年公開しているという、リクルートテクノロジーズのエンジニア新人研修の資料は、1000以上のはてなブックマークが付くなど、エンジニア界隈で話題となっている。

 竹迫氏は2019年の同資料を見ながら、HTML/CSSに関する研修に触れた。なぜいまさらエンジニアがHTML/CSSの研修を受けなければならないのか。この疑問に対し、竹迫氏は自信と理解度の相関を表したグラフを引用しながら、次のように回答した。

自信と理解度の相関を表したグラフ
自信と理解度の相関を表したグラフ
[画像クリックで拡大表示]

 「このグラフは横軸が『時間の経過』を示しており、赤線が『理解度』、青線が『自信』を示しています。新人研修で意識しているのは、出だしの赤い矢印のところ。つまり、自信を持ってもらうための立ち上がりの角度をちゃんとつけることです。

 勉強を始めて『完全に理解した』と思えても、実際にはまだまだ理解度は足りません。しかし、自信を持った状態からOJTを始めることで、その後、現場で難しい問題に直面して自信を喪失することがあっても、自力で這い上がることができるんです。ただし、それは基礎力があることが前提。だから新人研修では、“チョットワカル”エンジニアになるための最初の一歩として、きちんと基礎を教えることを大切にしています」(竹迫氏)

竹迫 良範氏
竹迫 良範(たけさこ よしのり)氏
株式会社リクルートテクノロジーズ ITエンジニアリング本部 執行役員。
学生時代に日本語検索エンジンNamazu for Win32のオープンソース開発に参加。独立系ITベンチャーにて大企業向けEIPグループウェア製品の開発を担当し、前職のサイボウズ・ラボでは中長期R&Dの傍らセキュリティキャンプの講師を務め、SECCON初代実行委員長として日本国内最大のセキュリティコンテストを運営。平成28年度「情報化促進貢献個人等表彰」経済産業大臣賞受賞。2015年リクルート入社、新規サービス開発と内製エンジニア組織強化に携わり現職。

 技術の進化が激しい昨今、最新の技術に追随できるようDevOpsやHTML5など新しい研修内容を加えつつも、データベースの基礎的な設計や大規模対応チューニング、ソフトウェア工学についてもきちんと学べるプログラムを添えるなど、温故知新を大切にしながら、毎年、内容が更新されているという。

 このような研修プログラムをつくっていく背景には、「これからは個人の長所や得意分野(=尖った部分)を生かしつつ、足りないスキルはチームで補完していくことを、人事制度や企業文化で担保していくことが大切だ」という竹迫氏の価値観がある。

 「エンジニアには尖りすぎている人が多いですが、企業の均質化圧力によって、尖った部分を削ってしまうのはもったいない。これからは“異なる個”を受け入れ、組織マネジメントで隙間を埋めていく発想が必要なのではないでしょうか」(竹迫氏)

尖った部分を生かしつつ、足りないスキルはチームで補完する人事制度や企業文化が大切
尖った部分を生かしつつ、足りないスキルはチームで補完していく人事制度や企業文化が大切
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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり・...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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