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サボるより深刻! テレワークのストレスで人をつぶしてしまわないために

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2020/05/15 06:00

 早い企業では2月から、多くの企業は4月7日の非常事態宣言発出から、テレワークを始めていると思います。皆さんは通勤時間がなくなって楽になったでしょうか。いえいえ、そこは甚だ疑問というのが実際のようです。むしろ、テレワークになったことでつぶれてしまう人がいる――今回はそうした危険についてのお話です。マネジャーの方にとっては、サボりをどうするかよりも深刻に考えるべきことかもしれません。

「テレワーク疲れ」が出てきている

 相変わらずのコロナ禍で緊急事態宣言も延長されるなど、まだまだテレワークは長くなりそうな様相を呈してきました。テレワークが始まった頃は、「通勤電車に乗る必要がなくて快適だ」「仕事が効率的になった」「オンライン会議やチャットでも十分仕事ができることがわかった」など、多くの人がそのメリットを上げて喜んでいたような風潮がありましたが、長引くにつれてデメリットの方も徐々に明らかになってきました。「テレワーク疲れ」などと呼ばれて、案外、オフィスから離れて在宅で仕事をすることも、それなりにストレスがあると口々に言っています。それはどういうことなのでしょうか。

「サボり問題」は結果主義で解決した雰囲気

 そもそもテレワーク開始時に最初によく心配されたのは、「サボる人がいるのではないか」ということでした。実態はまだ定かではありませんが、今ではもう、マネジメントなんてできないので、サボっているかどうかはもう関係なく、結果で評価するしかないという雰囲気になってきているように思います。

 マネジメントポリシーとしてはありうる選択肢だと思います。サボっていたとすれば、結局結果は出ないわけですし、逆に「仕事をしているフリをして結果を出さない人」もあぶり出されるということで、これで「サボり問題」は解決かもしれません。

「がんばり屋さん」の燃えつきが要注意

 しかし、結果主義は別の問題を生み出しています。それが「頑張りすぎる問題」です。行動をマネジメントせずに、結果をマネジメントするとすれば、サボり問題は上述のように解決されるとしても、一方で真面目な人のバーンアウト(燃えつき)が問題になるのではないかということです。

 これが「テレワーク疲れ」の正体の1つで、最も危険なものではないかと思います。誰にも見られていないところで結果主義だと言われることで、真面目な人はどんどん頑張ってしまう。「これだけやったらダメでもしかたない」と自分を制御できる人はともかく、「できるまでやればできる」というタイプは危ないのではないでしょうか。

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著者プロフィール

  • 曽和 利光(ソワ トシミツ)

    1995年京都大学教育学部教育心理学科卒業。同年株式会社リクルート入社。人事部にて採用・教育・制度・組織開発等の担当、HC(Human Capital)ソリューショングループでの 組織人事コンサルタントを経て、人事部採用グループのゼネラルマネジャーとして最終面接官等を担当。2009年ライフネット生命保険総務部長、オープンハウス組織開発本部長等。ベンチャー企業の人事責任者を担当。2011年株式会社人材研究所(Talented People Laboratory Inc.)設立。代表取締役社長就任。現在、リクナビ企業側画面で、コラム「採用の教科書」を連載中

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