コロナ禍によって採用がオンライン化
全世界的な新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で、あらゆることが制限を受けて、リアルな場で何かをすることができなくなってきています。採用活動もそのうちの1つで、説明会も面接もどんどんオンライン化が進んでいます。
採用担当者や就職・転職活動をしている方々は、新しい採用方法に戸惑っている方が多いのですが、この連載のテーマである「コミュニケーション力がなくても大丈夫」という観点からすると、実はコミュ力に自信のない方にこそ、採用のオンライン化はプラスなのではないかと思っています。なぜ、そう考えるのか。順にお伝えします。
オンライン説明会は緊張しない
まずは説明会です。リアルな会社説明会は緊張しますよね。スーツを着て、満員電車に揺られ、都会の立派なオフィスビルに圧倒されることから始まり、受付でも会場に入っても、どこにいても誰かに見張られているような気がします。そして、長時間姿勢を正して座りながら、ずっと集中して会社の説明を聞かなければならない。終わって変える頃にはグッタリです。
しかし、オンライン説明会はYouTubeで動画をみるようなものです。こちらの映像が映らない形式なら、パジャマで寝そべってリラックスして見ていることさえできます。そして集中して純粋に会社のことをこちらがジャッジできるわけです。
エントリーシートがWebテストになると楽
その次は、エントリーシートなどの書類選考が通常あるわけですが、ここでも変化が起きています。オンライン化することによって、グループ面接などができなくなるため、その後の面接ボリュームを減らさなければなりません。その関係で、手間がかかる割に評価精度があまり高くなく、候補者を絞り込むには適していないエントリーシートから、Webで簡単に実施できるためマンパワーもいらず、数字で結果が出てくるWebの適性検査に移行が進んでいるのです。
適性検査は質問に対して、「はい、いいえ」と答えていくだけですから、文章力がない不安から解放されることになります。話を作るのは苦手だが能力試験は任せろという人にとっては有利です。