ServiceNow Japanは、カルビーがServiceNowのクラウドプラットフォーム「Now Platform」を活用して、従業員の出社率状況を把握するためのアプリを開発し、運用開始を発表したことを発表した。
カルビーは2014年に在宅勤務制度を開始。2017年には利用日数や場所の制限をなくした「モバイルワーク制度」を導入するなど、早くから働き方について先進的な取り組みに着手してきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響によってニューノーマル時代の働き方が必要とされていることを契機に、「Calbee New Workstyle」を2020年7月1日から開始。モバイルワークを基本とした働き方を無期限に延長した。
同社ではこの新しい働き方の3つの柱の1つとして「モバイルワークの標準化とフルフレックス導入」を掲げている。オフィス勤務者は原則モバイルワークを行うこととし、フレックス勤務のコアタイムも廃止。最終的には30%前後の出社率を目標としている。そのため、従業員の出社率の現状を把握することが急務となり、Now Platformを活用したアプリ開発を決定した。
このアプリにより、従業員による出社申請登録から、承認依頼メールの発信、上司や上長による承認までのワークフローを実現。出社予定検索を個人、日付、部署別に行えるようにもなった。利用するのは本社オフィスに勤務する従業員約450名。
従来のアプリ開発では、企画立案からリリースまで数か月を要することが少なくない。今回、Now Platformを活用したことで、アプリ開発決定から動作検証も含め、全社規模での運用開始までのプロセスが実質8稼働日という短期間で完了したという。その結果、ユーザー部門からの要望への迅速な対応を実現できた。なお、今回Now Platformを採用した背景には、昨年にデジタルトランスフォーメーション(DX)に対応するための業務プラットフォームとして、すでにNow Platformを採用していたことがある。
カルビーは、今後も継続してニューノーマルの働き方を実現するために、ユーザー部門からのニーズに対応する仕組みNow Platformを業務プラットフォームとして構築していく方針。ServiceNow Japanは引き続き、カルビーの生産性向上と従業員の働きやすさの実現が両立できるDXの取り組みに貢献していくことを目指す。