イグナイトアイは、求人媒体を対象に、採用管理システム「SONAR ATS」のAPIを9月1日から公開すると発表した。
これまでSONAR ATSと連携していない求人媒体上の応募者情報を同サービスで管理する場合、応募者情報を求人媒体からCSVファイルへ出力してSONAR ATSへインポートするなど、アナログな作業が発生していた。特に中途採用の場合、求人サービスの多様化に伴い、多くの企業が複数の求人媒体を活用して採用活動を行っている。応募者へスピーディに対応するために、複数の求人媒体から1日2~3回も応募者情報の取り込みを行うなどの負担が発生している。
また、新卒採用の場合は、一度に多くのエントリーを受け付けるため、求人媒体から採用管理システムへ一度に連携する情報量が多く、確認などの手間がかかる。こうした課題を受け、求人媒体から応募者情報をリアルタイムかつシームレスに連携できることが、採用管理システムに求められている。同社はこれまで「OfferBOX」や「ワンキャリア」など多くの求人媒体と連携を進めてきたが、今回APIを公開することで、より多くの求人媒体との機能連携をスピーディに実現できるようになる。
各求人媒体は、SONAR ATSのAPIを利用することで、求人媒体上に掲載された求人への応募者情報をSONAR ATSへ連携する機能を開発できる。これにより、これまで同社が求人媒体各社と進めてきた機能開発の時間を短縮し、より多くの求人媒体との機能連携をスピーディに実現できるようになる。また、採用担当者は、求人媒体上に公開した自社の求人への応募者情報を、求人媒体からSONAR ATSへシームレスに登録できる。同サービスと連携できる求人媒体が増えるほど、採用担当者の煩雑な業務を削減し、より本質的な業務に専念できるようになる。
イグナイトアイは今後、API情報をまとめた開発者向けサービスを「SONAR ATS Developers」として公開する。第1弾の求人媒体向けのAPI公開に続き、適性検査やオンライン面接ツールなどを対象としたAPI公開を予定。採用活動に関連する多くのサービスとの連携を進めていくという。