ZENKIGENは、デジタル時代の新たな採用活動の創出に向けた「人とAIの調和による採用DXプロジェクト」を開始した。現在の採用における無駄や機会損失をなくし、最適化を図る。
P2Pのコミュニケーションプラットフォームを持ち、数十万件の映像・動画データを安全に管理・活用するための技術アセットを保有している同社は、採用課題に応じた複数のAIアルゴリズムを開発。今後このプロジェクトで、人事領域の「人とAIの調和」に向けて、大学などの研究機関と連携したアフェクティブ(感情)コンピューティング[1]の研究結果を社会実装していくという。
採用DXプロジェクトの主な取り組みは以下のとおり。
- ■採用活動におけるAI活用のガイドライン策定
- 「人とAIの調和」した採用におけるAI活用の在り方について、賛同企業の経営者、人事担当者のほか、外部の研究者など専門家を交え検討し、各社で利用できるガイドラインの標準規格整備を目指す。
- ■候補者と面接官の良好なUXデザイン
- デジタル時代の新たな採用とは、アナログからのデジタルシフトに加え、業務標準データがテキストから動画ビッグデータにシフト。その結果、大量応募に埋もれていたフィット人材を発見したり、ブラックボックスだった面接評価の公平性を高め、コミュニケーションの質を向上したり、選考工程においてAIからのフィードバックを行えるなど、多数の候補者や面接官のUX向上を目指す。
- ■新卒採用での導入に向けた「採用DXプロジェクト」共同推進
- パートナー企業と共に実証実験や実務設計を推進し、新卒採用において「人とAIが調和」した採用DXを実務レベルで運用を行う共同プロジェクトを立ち上げる。DX推進により、自社にフィットする人材の早期発見や、面接官の配置や面接の質向上を実現し、採用した人材が活躍するまで一貫したデジタル時代の採用の構築を目指す。
なお、同プロジェクトにはSCSK、ソフトバンク、ディー・エヌ・エー、USEN-NEXT HOLDINGSが賛同している。
注
[1]: 人工知能により人の感情や感性を扱うコンピューター技術。人の表情・声・仕草などを、ディープラーニングなどによって解析する。Mordor Intelligence LLPによる「Affective Computing Market - Growth, Trends and Forecasts(2020 - 2025)」調査では、32.81%のCAGR(年平均成長率)で成長し、2023年には886億9000万米ドルの市場規模に達すると予測されている。