学情は、2021年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、「内定獲得状況や内定承諾」に関するアンケートを実施した。2020年10月1日~10月5日の期間中に「あさがくナビ2021」サイトへ来訪した400人から回答を得ている。
調査時点(2020年10月1日~10月5日)で内定を獲得していた学生は、84.0%だった。
また、内々定獲得後の就職活動状況は、「内々定承諾をした上で、就職活動を継続した」が17.3%、「内々定承諾を保留した上で、就職活動を継続した」が21.7%となっており、39.0%は内々定獲得後も就職活動を継続していたことが分かる。
内々定獲得後も、就職活動を継続した理由は「志望している企業の選考予定が入っていたから」が最多で60.3%、次いで「就職活動で後悔したくないから」が58.0%。「コロナ禍の業績不振などで、内定(内々定)取り消しが不安だったから」の回答は、2割に迫る19.8%となっており、内定取り消しへの自己防衛策として、内々定獲得後も就職活動を継続していた学生も一定数いることも明らかになった。
内定承諾企業を絞った(絞ろうと思っているタイミング)は、「第一志望の企業から内々定を得たとき」が最多で52.0%。次いで「選考中企業の選考が終了したとき」26.5%と続き、他の企業の選考状況を見ながら内定承諾したいと考える学生が多い結果になった。一方で、「内定(内々定)先企業での面談や懇親会に参加した後」は9.3%、「内定式参加後」が1.0%と、1割強の学生は何らかの企業開催のイベントに参加した上で、企業の生の雰囲気を感じてから内定承諾したいと考えている。
また、学生からは、「人事と面談し、内定取り消しへの不安はないと感じたタイミングで就職活動を終えた」「懇親会で社員や、内定者と実際に話したタイミングで、働くイメージが湧いたので内定承諾をした」「オンラインで面接を受けた企業も、実際に会社の雰囲気を見たかった。会社に直接訪問した後に入社したいと思い、就職活動を終えた」などの声が寄せられた。