Divideは、オンラインオフィス構築プラットフォーム「Parafice(パラフィス)」のβ版を提供開始した。
Paraficeは「従来のオフィスが果たしていた機能や役割、起きていた出来事をオンラインに拡張させる」ことを目的として、現実空間のオフィスと併用可能なオンラインオフィス環境の提供を目指して開発されている。今回提供が開始されたβ版では、以下のような機能強化が行われた。
テキストチャット機能「Bounce(バウンス)」の追加
Paraficeでは、事前に部屋の役割を決めておくことにより、「誰が何をしているか」を一目で把握できる。また、休憩室や集中したいときの部屋などをあらかじめ決めておけば、テレワーク中に起こる「聞きたいことがあるけどタイミングが分かりにくい」状況をなくせる。そこにBounceを組み合わせることで、ミーティングの打診や、ちょっとしたコミュニケーションが行える。
利用ユーザーの登録限定解除
α版まではグーグルが提供する「Google Workspace(旧:GSuite)」を利用中の主に法人ユーザーのみが登録可能という制限を設けていたが、β版からはメールアドレスによる会員登録、ソーシャルログインによる登録も可能になった(現在はGoogleアカウントのみ対応。Facebookでのログインは近日実装予定)。これにより法人に属さない、フリーランスとして活動している個人も利用できるようになった。
My Roomの追加
従来の働き方では自宅→オフィスへの移動の中で「スイッチを入れる瞬間」というものがあったが、テレワーク・リモートワーク中心の働き方の中ではそれが失われてしまった。そこで、スイッチを入れる瞬間をオンライン上でも再現するため、「オフィス出社前のスペース」としてMy Roomを設けた。
複数オフィス間の移動
これまでは「誰かがオフィスに来訪する」「誰かのオフィスに往訪する」ことは日常的に行われてきた。Paraficeでも、利用中の企業から招待を受けることで、その会社のParaficeオフィスへ移動可能になった。
なお、2021年初旬には、次の機能強化を図った製品版のリリースを予定している。
- Bounce内で使用可能なオリジナルスタンプ機能の追加
- 会社ロゴ画像をオフィスレイアウト内に反映
- オフィス増床機能の追加
- 会議室の予約機能を搭載した独自カレンダー
- 上記カレンダーとGoogleカレンダーの連携
また、その後も次のような機能の追加を予定している。
- Todoリスト作成機能
- 勤怠打刻や経費申請ツールなどとの連携
- オフィスのレイアウト変更機能
- 社内コミュニケーション活性化の手助け(例:福利厚生サービスとの連携)
- 会議室外でのWeb会議を可能にする機能