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特別企画 | 人の成長

活躍する人は何が違うのか、どのような環境で育つのか――TimeLeap 仁禮彩香氏×日本オラクル 善浪広行氏

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 人生におけるキャリア構築の考え方が大きく変化しつつある今、子どもたちや若者に対して学校や企業はどのような示唆を与え、人材としてのポテンシャルを伸ばすべきなのか――。小学1年生で既存の教育に疑問を持ち、中学2年生で初起業、現在は大学生でありTimeLeap社を経営する仁禮彩香氏と、新卒で日本オラクルに入社し、さまざまなキャリアを積んだ後に、執行役員として事業責任者を務める善浪広行氏。年代・性別・職務経歴も全く異なりながらも、「自分で自分自身のキャリアを考えること」を共通の関心事とする2人が、それぞれの課題感や取り組み、環境のあり方について対談した。

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経験の中から自分の人生・キャリアを考えて切り拓く力を育む

――お二人の抱える課題感や、出会った経緯などについてお聞かせいただけますか。

善浪広行氏(以下、善浪):組織に長くいたこともあり、社会の変化とともに企業や社会が発展していくためには、「自身のキャリアを自分で考える人」をもっと増やす必要があると考えていました。その中で、若くして子どもたちに「自分の人生を切り拓くこと」の大切さを伝えようと活動されている仁禮さんを知り、大変興味を惹かれました。知人を通じて連絡をとったところ、翌週にはお会いすることになり、フットワークの軽さに驚かされました。

仁禮彩香氏(以下、仁禮):私がうれしかったのは、事業内容に興味を持っていただき、強く共感してくださったことです。学生で起業すると支援してくださる方も多く、それはそれでありがたいことなのですが、それ以上に「どんなことをやっているか」に関心を持っていただけたことに感激しました。

 私が教育に興味を持つようになったのは、インターナショナルな幼稚園から公立の小学校に通うことになり、そこで教育の“差分”を実感したことがきっかけです。中学2年の時に立ち上げた会社も教育系だったのですが、起業して8年、さらにその前からも教育の差分を意識し続けてきたことで、少しずつ本質が見えるようになってきたように思います。

仁禮 彩香氏
仁禮 彩香(にれい あやか)氏
株式会社TimeLeap 代表取締役
1997年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部所属。中学2年次に1社目を設立。高校1年次に母校の湘南インターナショナルスクールを買収し経営を開始。2016年にTimeLeapを設立。小中高生向けの起業家教育プログラム「TimeLeap Academy」など人生を切り拓く力を育む事業を展開している。

善浪:私も根っこの経験や考え方は近いかもしれません。私も修学旅行のプランを自分たちで立てるような学校環境で自由に育ちました。また、縁があってオラクルに入社した後も、営業や新規事業、ビジネス企画などいろんな経験をさせてもらい、その中で「自分でキャリアは考えなければ」と考えるようになりました。

善浪 広行氏
善浪 広行(よしなみ ひろゆき)氏
日本オラクル株式会社 執行役員 クラウド・アプリケーション事業統括ERP/HCM事業本部 事業本部長
2002年 日本オラクル入社。営業や新規事業立ち上げの後、営業部長、アプリケーション・ビジネスのアライアンス本部長、事業開発本部長を歴任。2017年、デジタル価値を提供する「オラクル・デジタル」を新設し牽引。2018年、執行役員に就任。2020年6月より現職にて、日本のDXに貢献すべく組織を率いている。趣味は、酒と旅。

仁禮:そう、私たちに共通するのは、「自分で人生を考えることが大切」というシンプルな価値観なんですよね。「TimeLeapアカデミー」では“オンライン起業家プログラム”としていますが、最終的に提供したい本質的な価値は起業家になることではありません。自分のアイデアをチームと一緒に形にしてアウトプットし、声やお金など他者からのフィードバックを受けて学びを深めていくという“起業家的な体験”を通じて、「自分の人生を切り拓くための力を育むこと」が目的です。

 プログラムではすべてが実践から学ぶことになります。まず「自己認識」として“自分は何をすべきか”を考え、「社会接続」によって他者に触れて視野を広げ、「才能発揮」をすることで自信を育み、他者と協力し合う楽しさを知る――という流れです。日本の子どもたちの自己肯定感が低い傾向があるといわれていますが、その背景には日本の教育の構造として、自分の存在意義を感じる機会が得られにくいからと考えています。そこで、TimeLeapではそうした機会を補完したいと思っているんです。

善浪:TimeLeapの手法を、社会人の目線から見ると「早くから社会に揉まれることの重要性」を改めて実感しますね。私の事業本部では企業向けの経営管理ソリューションを開発・販売しているのですが、経営の実感がない人がそれを売るのはすごく難しいんです。でも自分でプロジェクトを回して、物事の立て付けやマネタイズの方法などを考えた経験があれば実感が生まれ、社内も他者も説得できるようになります。同じように、自分で事業を回すということを子どもの頃から経験する機会が多ければ、大人になったときに自立したビジネスパーソンが増えるんじゃないかという期待があります。

仁禮:その意味で、私たちのプログラムにリアリティがあるとしたら、一つは「お金」を重視していることだと思います。現実社会では、自分が社会に提供するモノをお金に変えて、生活全般を回しているという資本主義の枠組みの中にあります。人生をドライブする重要な存在なのに、なぜか日本の教育はお金を隠したがる。でも、自分が行ったことが社会に評価されてお金になって、服や食べ物になるといったことを、子どもが肌感覚で得られるのは大切だと思うんですよ。そうした学校が教えてくれない部分をTimeLeapが補えればと思っています。

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

1972年愛知県生まれ。宝飾品会社の社員、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事...

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