「キミの進化大作戦」は3本の企画を柱として展開
――2020年採用企画「キミの進化大作戦」が10月1日から始まりました。これは2019年の「そんなキミにきめた!プロジェクト」に続く第2弾ですが、そもそもこれらの企画を立ち上げたねらいをお聞かせください。
始めたきっかけは、ポケモン関連商品を扱う当社を、これまで以上に皆さんに知って理解してもらうためです。もう一つは、ポケモンセンターという企業の採用ブランディングとして何かできないかという思いがありました。
第2弾の今年は、柱として大きく3つの企画があります。1つ目はメッセージ新聞広告です。プロジェクト開始の10月1日に新聞に全面広告を打って、当社からのメッセージを発信しました。
2つ目は「キミの進化ずかん」です。これは求職者に「自分が前向きに進化していく」というメッセージをSNSで発信してもらおうという企画で、当社の採用サイトで自分の成長イメージに合ったポケモンを選んで、TwitterなどのSNSに投稿できるようになっています。
そして3つ目が「キミの進化採用」。これはポケモンセンターにエントリーする際に、自分が将来進化したい姿に近いポケモンを1匹選んで、それを記した「進化宣言書」を提出していただく企画です。いわゆるエントリーシートのようなものです。選考面接ではそのポケモンを選んだ理由などを聞きながら、対話を進めていきます。
――「進化宣言書」というのは面白い試みですね。どのような内容ですか。
当社の採用サイトから宣言書のファイルをダウンロードしていただき、そこに自分が進化したいと思うポケモンを、現在800種以上が発見されているポケモンの中から選んで記入します。それから、そのポケモンを選んだ理由や、この先どのように成長していきたいのかも記入した上で、エントリーの際に提出していただく流れです。
――応募する側としては、どのポケモンを選ぶとよいのかと考えてしまいそうです。
「進化宣言書」は皆さんが自分のキャリアをどう考え、将来どうしていきたいのかをお聞きするための、話のきっかけに過ぎません。当社に関心を持ってくださるからにはポケモンが好きな方も多いので、あくまでそこを共通の話題として会話を盛り上げるのがねらいです。どのポケモンを選ぶかは合否の判定には関係しないので、安心してお好きなポケモンを選んでください(笑)。
また、この「進化宣言書」を通じて、本来抽象的なものであるキャリアパスや自分の理想像などを、ポケモンというお互いに共通認識のあるものを通してご説明いただくことで、その方の個性や考えが人事により伝わりやすい、という効果も実感しています。