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ポケモンセンターが採用ブランディングプロジェクト「キミの進化大作戦」で打った作戦とは

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 1996年に『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されて以来、四半世紀にわたって多くの人に親しまれてきた「ポケットモンスター」。ゲーム以外にもアニメやカードゲーム、グッズなどのメディアミックスを通じてファンを増やし、ポケモンの数もすでに800種類以上に達している。株式会社ポケモンセンターは、そうしたポケモン関連商品を販売するオフィシャルショップ「ポケモンセンター」や「ポケモンストア」を展開する、株式会社ポケモンの子会社だ。同社では、採用に向けたブランディング強化を目指して、2019年よりプロジェクトを実施。今年はその第2弾として2020年10月から「キミの進化大作戦」をスタートさせた。株式会社ポケモンセンター 経営企画室 岸田類氏に、企画のねらいや内容、成果について伺った。

岸田 類氏
岸田 類(きしだ るい)氏
株式会社ポケモンセンター 経営企画室
大学を卒業後、重工メーカーへ入社。その後、不動産ディベロッパーへ入社し現在に至る。現職では新卒・中途採用、研修担当として業務を行っている。

「キミの進化大作戦」は3本の企画を柱として展開

――2020年採用企画「キミの進化大作戦」が10月1日から始まりました。これは2019年の「そんなキミにきめた!プロジェクト」に続く第2弾ですが、そもそもこれらの企画を立ち上げたねらいをお聞かせください。

 始めたきっかけは、ポケモン関連商品を扱う当社を、これまで以上に皆さんに知って理解してもらうためです。もう一つは、ポケモンセンターという企業の採用ブランディングとして何かできないかという思いがありました。

 第2弾の今年は、柱として大きく3つの企画があります。1つ目はメッセージ新聞広告です。プロジェクト開始の10月1日に新聞に全面広告を打って、当社からのメッセージを発信しました。

 2つ目は「キミの進化ずかん」です。これは求職者に「自分が前向きに進化していく」というメッセージをSNSで発信してもらおうという企画で、当社の採用サイトで自分の成長イメージに合ったポケモンを選んで、TwitterなどのSNSに投稿できるようになっています。

「キミの進化ずかん」ページ
「キミの進化ずかん」ページ

 そして3つ目が「キミの進化採用」。これはポケモンセンターにエントリーする際に、自分が将来進化したい姿に近いポケモンを1匹選んで、それを記した「進化宣言書」を提出していただく企画です。いわゆるエントリーシートのようなものです。選考面接ではそのポケモンを選んだ理由などを聞きながら、対話を進めていきます。

「キミの進化採用」ページ(現在はクローズ)
「キミの進化採用」ページ(現在はクローズ)

――「進化宣言書」というのは面白い試みですね。どのような内容ですか。

 当社の採用サイトから宣言書のファイルをダウンロードしていただき、そこに自分が進化したいと思うポケモンを、現在800種以上が発見されているポケモンの中から選んで記入します。それから、そのポケモンを選んだ理由や、この先どのように成長していきたいのかも記入した上で、エントリーの際に提出していただく流れです。

――応募する側としては、どのポケモンを選ぶとよいのかと考えてしまいそうです。

 「進化宣言書」は皆さんが自分のキャリアをどう考え、将来どうしていきたいのかをお聞きするための、話のきっかけに過ぎません。当社に関心を持ってくださるからにはポケモンが好きな方も多いので、あくまでそこを共通の話題として会話を盛り上げるのがねらいです。どのポケモンを選ぶかは合否の判定には関係しないので、安心してお好きなポケモンを選んでください(笑)。

 また、この「進化宣言書」を通じて、本来抽象的なものであるキャリアパスや自分の理想像などを、ポケモンというお互いに共通認識のあるものを通してご説明いただくことで、その方の個性や考えが人事により伝わりやすい、という効果も実感しています。

※この続きは、会員の方のみお読みいただけます(登録無料)。



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著者プロフィール

  • 工藤 淳(オフィスローグ)(クドウ アツシ)

    出版社や制作会社勤務の後、2003年にオフィスローグとして独立。もともと文系ながら、なぜか現在はICTビジネスライター/編集者として営業中。 得意分野はエンタープライズ系ソリューションの導入事例からタイアップなど広告系、書籍まで幅広く。

  • OGURA(オグラ)

    フリーランスフォトグラファー

  • 市古 明典(HRzine編集長)(イチゴ アキノリ)

    1972年愛知県生まれ。宝飾店の売り子、辞書専門編集プロダクションの編集者を経て、2000年に株式会社翔泳社に入社。月刊DBマガジン(休刊)、IT系技術書・資格学習書の編集を担当後、2014年4月より開発者向けWebメディア「CodeZine」の編集に参加。その後、2017年7月にエンジニアの人事をテーマとする「IT人材ラボ」を立ち上げ。2020年8月に人事全領域にテーマを広げた「HRzine」をスタートさせた。

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2021/01/08 08:00 /article/detail/2728
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