パーソルプロセス&テクノロジーは、企業の適切な副業制度の導入および運用をサポートする「副業チャレンジプログラム」サービスを12月18日より提供開始した。
2018年度に厚生労働省によって副業・兼業が原則容認となって以降、働き方改革の一環で副業を認める企業が増加してきた。また、昨今は新型コロナウィルスの影響もあり、副業を認めざるを得ない企業も多くなり、オープンイノベーションや社員の成長につなげるための「攻めの“複”業」と、収入補填や離職防止を目的とした「守りの副業制度」の二極化が起き始めている。
また、同社によれば、同社が行ってきたさまざまな調査や自社も含めた実証実験によって、「副業開始時のみ申請・承認をとる副業制度」では、労務面や情報漏洩、反社会的な副業、などのリスクから社員を守り切れないこと、実態としては申請せずに副業をしている社員のほうが多いことが分かってきたという。企業は単に、副業制度をつくるだけでは不十分であり、社員の自律的なキャリア形成を応援し、本業への経験還元も促す副業(複業)開始をサポートする体制や仕組みを構築する必要がある。
副業チャレンジプログラムは、同社が長年取り組んできた「働き方改革コンサルティング」の実践経験とノウハウを活かした上で、2018年以降計100社以上の企業とともに副業に関する調査・実証実験に取り組んだ中で培ってきた知見を活かして設計したもの。プログラムは5つのステップで構成しており、規程やガイドラインをただ作成するのではなく、小規模な副業実証実験を行うことで、効果や課題を明らかにし、各企業の風土や思想にあった副業制度をリリースするまでを支援する。
具体的には、働き方改革のコンサルティングで多くの企業支援実績があるコンサルタントと、副業を実践しているメンターがサポートすることで、初めて副業に取り組む企業の人事担当者および実際に副業を開始する社員の活動をサポートする。