学情は、2022年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関するインターネットアンケートを実施。今回は、「成長性が高いと思う企業の特徴」に関して調査し、結果を発表した。調査期間は2021年1月27日~2021年2月4日で、631名から回答を得た。
「就職活動で、コロナ禍における企業の『成長性』を重視しますか?」という質問では、「重視する」との回答が37.4%、「どちらかと言えば重視する」との回答が45.3%となった。82.7%の学生が、コロナ禍の企業の「成長性」を重視していることが分かった。「生活様式が一変するようなコロナ禍でも成長できる企業は、成長力が高いと思う」「外出自粛で消費が落ち込む中でも成長している企業は、就職先として安定していると思う」などの声が寄せられた。
コロナ禍で「成長力」が高そうだと思う企業の特徴は、「収益の柱が複数ある」が47.2%で最多。次いで、「働き方の選択肢が複数ある」44.5%、「新規事業開発に積極的」42.8%と続いた。「1つの事業のみを展開している企業よりも、複数の事業を展開している企業のほうが、新型コロナウイルス感染拡大などの非常時にも、収益を確保できると思う」「テレワークなど柔軟な働き方ができる企業のほうが、コロナ禍などの危機でも事業を継続できそう」などの声が挙がった。また、「オンライン化が進み、オンライン対応できている企業や、IT関連の企業は成長力が高いと思うようになった」「コロナ禍で景気が悪化するなかでも、採用を増やしている企業は成長していると感じる」といった指摘も寄せられている。
コロナ禍で「成長力」が高そうだと思う業種・業界(フリー形式で回答)は、「IT」が61.5%で最多。他の業界を大きく引き離しトップとなった。「テレワークや、キャッシュレス、ECサイトでの巣ごもり消費など、コロナ禍でIT業界の存在感がより高くなっていると思う」「IT業界は、テレワーク可能な仕事が多いので、コロナ禍でも成長していくと思う」などの声が寄せられた。コロナ禍での働き方や、新しい生活様式を支える業界として、IT業界が学生からの注目を集めていると推察される。