パソナは、社員のキャリア支援に課題を抱える企業を対象に、社員の多様な価値観やライフプランに向き合う個別相談型支援を通じて、在職中から社員の自律・主体的なキャリア形成を支援し、失業なき転身を実現する「セーフプレースメント・トータルサービス」の提供を開始した。
2021年4月1日からの高齢者雇用安定法の改正、いわゆる「70歳就業法」の施行に伴い、70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務となる。一方で、多くの企業がミドルシニア社員のキャリア形成に対して、集合型研修の実施や人事制度構築などの「点」の支援に留まっており、個々の多様な価値観を理解し、その能力やスキルを継続的に開発していく「面」の支援までカバーしきれていない状況だ。
パソナはセーフプレースメント・トータルサービスにおいて、社員のライフキャリアプラン研修や専門コンサルタントによる個別キャリアカウンセリングをはじめ、起業家との交流や副業・兼業体験、社会貢献活動体験など、社外の多様な働き方を在職中に体験できるプログラムにより、社員のセカンドライフや職業選択の可能性を広げる支援を行っていく。併せて、社員を支援する上司や人事担当者向けにも、人材育成やカウンセリングスキル、転身支援ノウハウを習得できるプログラムを提供していくという。
具体的には、社員の自立・主体的なキャリア形成を在職中から支援する「キャリアオーナーシップ・プログラム」の提供を通じて、社員の失業なき転身を実現する。なお、企業は以下のプログラムから必要なものを取捨選択できる。
社員向けプログラム
- ライフキャリアプラン研修
- ミドルシニア層の多様な生き方の実情、キャリア自律に向けてのノウハウ、社内外のセカンドキャリアの展望、多様な働き方の事例などについて学ぶ。
- 専門コンサルタントによるキャリアカウンセリング
- 専門コンサルタントと面談を行い、これまでのキャリアの振り返りや、今後のライフプランやキャリアのヒントを得る。
- 起業・副業・兼業コンサルティング&マッチング
- 起業や副業などの夢の実現に向け、プロの経営コンサルタントに相談ができる地域企業経営者と交流し、お互いを理解した上で副業・兼業のマッチングを行い、地域企業の事業を体験する。
- 起業家体験ツアー・企業体験研修
- 雇われない働き方(起業)を選択した人々との交流や、実際の働く現場の見学を通じて、今後のキャリアを考える。
- マスターズカレッジ
- 働き方の選択肢や自走するセカンドキャリアの可能性を学ぶ社外オープンカレッジ。起業や副業、ボランティアや他分野への転身などを少人数ゼミ形式で学ぶ。
- ミドルシニア交流サロン
- 人生設計やキャリアに関心を持つミドルシニアが集う交流の場。さまざまな業界で働く人との異業種交流・ネットワーク構築を支援する。
人事担当者向けプログラム
- セルフ・キャリアドック構築 スーパーバイジング研修
- 一級キャリアコンサルティング技能士による個別事例指導により、転身支援のノウハウ・スキル構築を支援する。
- 国家資格キャリアコンサルタント養成講座
- 国家資格キャリアコンサルタント試験の合格に向けた養成講習、試験対策を行う。
- 適性適職診断PAT
- 約400万人のデータから開発した適性適職診断PATを用いて、従業員の興味特性を分析・理解、組織課題を特定し、人材の適正配置・人材育成に活かす。