組織診断ツール「ラフールサーベイ」を提供するラフールと、デザイナーズオフィス事業を手がけるヴィスは、事業領域の拡大、拡充および新たなビジネスの構築を目的として提携し、4月6日より「ココエル」の提供を開始した。
昨年より続く新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛や休業要請により、ストレスや不安・不調など精神面での影響が大きく出ている。テレワーク(在宅勤務)が増えるなど働き方の変化も拡大しており、企業で働く従業員のコミュニケーション不足やエンゲージメント低下などの課題も露出しているもようだ。
そこでラフールとヴィスは、双方で持つ「組織における従業員のメンタル状態を把握し、エンゲージメントを高める」という課題に対してともに取り組みたいという意向が合致し、サービス開発のため提携に至ったという。
ココエルは、ラフ―ルサーベイを活用したサーベイツールで、サービス名の由来は「ひとりひとりの心(“ここ”ろ)に“エール”をおくる」。
従来のストレスチェック(57項目)に職場環境を適切に把握できる設問を追加した141項目で状態把握・要因分析を行い、対策リコメンドをワンストップで導き出す。ストレスやフィジカルの状態の良し悪しを図る状態把握の項目だけでなく、なぜストレス状態が悪いのか理由を特定するための要因分析の項目を加えることで、組織分析を可能にした。
テレワークなどで目の届きにくい従業員の状態を可視化できるので、メンタル不調予防対策に加え、エンゲージメントを高める一助にもなる。また、オフィスデザインの変化による従業員のメンタル状態やエンゲージメントを数値で把握できるので、オフィス環境が与える幸福度や満足度の可視化も行える。
ラフールは、取り組みを通して従業員の日々の心身の健康状態、エンゲージメントを把握、改善し、働く人の心身の健康・組織の健康経営促進をサポートしていくとしている。