MyReferは、リファラル採用に関する最先端の研究を行う「リファラル採用研究所」を設立した。活動の第1弾として、採用学研究所 伊達洋駆氏と海外学術研究レポート「Global Academic Review of Employee Referral Program」を発刊した。
リファラル採用とは、従業員が知人・友人を紹介して選考する採用手法で、従業員の信頼するつながりから優秀な人材に出会い、ミスマッチの少ない採用を実現する。海外ではEmployee Referral Program(ERP)と呼ばれる主流の採用手法であり、日本でも人手不足や働き方の変化を背景に、近年40%の企業が導入検討するまで広がってきた。
しかし、長年、人事部が主導して採用することが当たり前となっている日本企業において、従業員に自ら紹介してもらい優秀な人材を集めることは容易ではない。リファラル採用の推進において「どのように制度設計すれば効果的か分からない」「従業員を巻き込むことが難しい」といった声が多く挙がっている。
そのような中、同社は日本におけるリファラル採用の在り方を調査・研究・提言することにより、日本企業の採用力強化と社会における雇用の最適配置に寄与したいと考え、リファラル採用研究所を開設する運びとなったという。
リファラル採用研究所では、リファラル採用を中心に採用、エンゲージメント、組織力向上に関連した調査・研究を実施。その第1弾として、採用学研究所の伊達洋駆氏(ビジネスリサーチラボ 代表取締役)とともに、リファラル採用に関する海外学術研究のレポートを発刊した。同レポートの研究結果トピックスは以下のとおり。
- 紹介行動の要因として最も大きいのは、求職者を助けたい気持ち
- 紹介インセンティブは紹介数が増えるが、高額になると質の低い候補者を紹介する
- 紹介する相手は、強いつながりの知人・友人が多い
- 紹介行動をとる従業員を増やすと会社のパフォーマンスを高める