M/M/1の待ち行列モデルの条件
出題分類:基礎理論 > 応用数学
[出題:平成22年春/AP午前問3]※「AP」は応用情報技術者試験を表す略号です。
待ち行列の3条件は▶①先着順に処理、②到着間隔がランダム、③サービス時間がランダム。
正解は「イ」
理解を深める
窓口でのサービスを受けるために列ができることがあります。これが待ち行列であり,これを4つの要素でモデル化したものが待ち行列モデルです。下図のようなケンドール記法で表現します。
また、ケンドール記法を表現した待ち行列モデルにM/M/1モデルがあります。
なお、先着順に処理する,到着間隔がランダム,サービス時間がランダムという3つの条件を満たさないものは、待ち行列モデルに該当しません。
相関係数
出題分類:基礎理論 > 応用数学
[出題:平成23年春/AP午前問3]
相関係数といえば、-1~0~+1。
標本点が直線に近づけば相関が強く、相関係数は1か-1に近づく。
正解は「ア」
理解を深める
相関係数とは、複数の標本点間の関連度合いを示す値です。−1~+1の間の実数値をとり、0に近いときには相関は弱いと判断されます。
相関係数が正の値である場合、「順相関」や「正の相関」といいます。相関係数が1の場合には特に「完全順相関」といいます。逆に、相関係数が負の値である場合、「逆相関」や「負の相関」といいます。相関係数が−1の場合には特に「完全逆相関」といいます。また、相関係数が0の場合は「無相関」といいます。
結果が等しくなる2つのアルゴリズム
出題分類:アルゴリズムとプログラミング > アルゴリズム
[出題:平成22年秋/AP午前問7]
ループ(繰り返し)といえば、範囲(初期値と終値)と増分。
正解は「ウ」
これで解ける
具体的な数値を入れてトレースしてみます。Mは正の整数とのことなので、まず1を入れてみます。
Mが1の場合、左のフローチャートでは、ループを1度も回らず、結果xの値は1となります。右のフローチャートでは、分岐の直前のnが2なので、選択肢イ、ウでなければ終了しません。したがって、この時点で選択肢ア、エを解答から外します。
同様に、Mが2の場合を考えてみます。左のフローチャートでは、結果xの値は2となります。右のフローチャートでは、分岐はイだとx=1で終わってしまうため、「ウ」が正解です。
アルゴリズム
出題分類:アルゴリズムとプログラミング > アルゴリズム
[出題:平成20年春/SW午前問13]
n4の回数が少ないところから調べる。ループにも着目!
正解は「ウ」
これで解ける
まず、S1が「No」で、S4が「Yes」の場合には、処理が終了します。このとき、n4=n1(n2=n3=0)となるため、選択肢エは誤りです。
次に、S1が「Yes」→S3が「Yes」→S4が「Yes」と処理をした場合、n4=n1=n2=n3=1となり、選択肢アは誤りです。
最後にS2とS3の関係ですが、S3が「No」の場合、S2とS3の実行回数は増えますが、S4の実行回数は変わりません。また、S4が実行され「No」だった場合には、S3の実行が増えます。ということは、S3の実行回数とS2の実行回数の差がS4の実行回数に影響を与えることが分かります(S1の実行回数はそのままS4の実行回数に影響を与える)。そのため、n4=n1+(n3−n2)と考えられ、n4=n1−n2+n3の「ウ」が正解となります。