ビズリーチは、同社が運営する転職サイト「ビズリーチ」において、同サイトの会員を対象に、官公庁への転職意欲に関するアンケート調査を実施した。調査期間は2021年10月11日~17日で、有効回答数は995件。
「官公庁の仕事に興味がある」と回答したのは68.5%。また、今年、デジタル庁で民間人材を公募した際に話題となった、民間企業と官公庁との間で人材が行き来する「リボルビングドア(キャリアの回転ドア)」については、83.7%がキャリア形成における有効性を感じていることが明らかになった。
官公庁の仕事に興味がある理由では、最も多かった「仕事を通じて社会貢献したいから(66.1%)」に続いて、「民間企業とは違う経験やスキルが身につくから(33.1%)」「新たな経験やスキルを得て、仕事の幅を広げたいから(31.8%)」などが挙がった。今回の調査では、主体的なキャリア形成を意識して、官公庁の仕事に興味を持つビジネスパーソンが多いことが分かる結果となった。
ビジネスパーソンに興味のある省庁について質問したところ、「デジタル庁(32.5%)」「自治体(31.1%)」「経済産業省(29.7%)」が上位に挙がった。また、具体的にどのような分野・領域に興味があるか質問したところ、「デジタル化(39.8%)」が最も多く、「教育(33.7%)」「経済活性化(32.5%)」が続いた。また、71.7%のビジネスパーソンが「これまで取り組んできた経験を官公庁においても生かせると思う」と回答しており、民間企業で培った専門性が、政策や行政の変革に役立つと考えるビジネスパーソンが多いことが明らかになった。
さらに、希望する雇用形態については、「正規職員(任期なし)(63.3%)」「副業・兼業(12.9%)」「任期付き職員(11.9%)」となった。デジタル庁の民間人材活用をきっかけに、今後さらに官民の人材交流が増えると推測される。