リクルートマネジメントソリューションズは、2022年卒に向けて就職活動を行った全国の大学4年生、修士2年生1,287名に対し、「大学生の就職活動調査2021」を実施した。
インターンシップは企業と学生が最初に接点をもつ機会として定着
学生は企業理解の場として活用する場合が多い
22卒でインターンシップに参加した学生の割合は約70%で、17卒に比べ約20%の上昇となった。
インターンシップ・1day仕事体験の参加目的TOP5を見ると、1位は業種理解、次いでその企業の社風・職場の雰囲気、業務理解、企業の深い理解を目的としている人が多く、会社説明の場としても機能していることがわかるという。
学生の約9割がWEB面接を経験 最終面接でも6割以上が経験
22卒の学生の87.2%がWEB面接を経験しており、最終面接でも63.6%がWEB面接を経験していた。
半数以上の学生が、1社は辞退することになる
内定、内々定を得ている学生のうち、2021年7月時点で2社以上から内(々)定を得ている学生は57.1%。このことから、面接での動機づけをはじめとして、内定出し後まで含めた継続的なフォローが必要だとしている。
「協調/親和」の社風を好む志向が強まっている
重視したい社風を比較すると、年代が進むにつれ「協調/親和」のカテゴリにある「相互の思いやりとあたたかさ」「オープンなコミュニケーション」が好まれる傾向が強まっている。
また、就職活動の手法や響く価値が変化する中でも、学生が企業に応募する動機は大きくは変わらず、業界、勤務地、製品・サービスに対する親近感がきっかけとなっている。加えて、近年では「知名度やステータス」の選択率が高まる傾向も見られるという。
非対面の選考の増加により、社風や社員の魅力が意思決定の要因となる比率は低下
内定企業への志望度向上に影響が大きかったことについて、近年では「インターンシップ」の影響が大きくなっているものの、依然として1位は「面接」。21卒・22卒では非対面で選考が進むことが多くなったため、社員との接点よりも、自分が大事にされているという感覚が重視される傾向が見られた。
学生は働く自分をイメージできるような情報を求めている
学生は、社内の人間関係・職場の雰囲気、具体的な仕事内容や進め方、勤務時間といった、働く自分をイメージできるような情報を求めているという。また、「採否の基準や理由」「社員の会社への不満・会社の弱み」なども気になる情報ではあるがが、実際には得ることが難しいようだ。
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